78プラドに限らずリフトアップ時のスタビライザーダウン・延長とは

特にフロントについては、角度の補正もあるけれど

プロシャとスタビが接触するという構造を回避するためでもある

  

3インチアップして伸びきらせるとこのように近づく

意外なことに78プラドはスタビの角度が違うのか

ランクル80よりも接触はしにくそうだし

スタビの角度もリンク部が低いし見た感じでは問題無いように見える

  

   

 

しかし走行するとフロントの動きに規制がかかってしまい

路面の凹凸にタイヤが動かず車体そのもので凸凹に対応しているようで

固いとか柔らかいとかのサスペンションの問題では無く

動かないサスペンションだと感じた

  

原因は何かと考えつつ簡単に状況を変えられるスタビライザーをダウンさせてみる

 

   

  

プロシャとはずいぶんと離れているけれど

純正の車両も離れているのでこの辺で純正の角度に近くなっている

  

この状態で走行してみると先ほどまで車体で凹凸に対応していたのに

タイヤが動くようになり路面に対してホーシングの動きが柔軟になった

   

この日はこれで終わり、翌日の朝イチに試走すると

フロントのタイヤが動くようになってきたことで

リアの動きに違和感を感じるようになりこれでは未完成と判断

長く続けて試走を続けると分かりにくいので日を改めて乗る方が分かりやすい

  

この違和感、同じくスタビライザーが原因だろう

現状で届いていたのでそのまま取り付けていたスタビライザーのリンク部

  

    

  

スタビ自身は普通に動いているし無理やり取り付けてはいない

しかし、ずいぶんと持ち上がった状態となっている事は確か

リーディングアームの上の方に近い取付部がある

  

スタビの角度が立ちすぎて走行中のホーシングの動きに規制がかかり

スムーズに動きにくいのなら車体を押して確認してみようと思いつきやってみた

  

車体を左右に揺らすように矢印の箇所を揺らしてみると

まったくと言って良いほど手では左右に揺れない

しかし同時に押すと上下には動く  

   

     

  

問題のスタビリンク部を切断して50mm延長となるようにパイプを溶接して長くしてみる  

  

      

  

改造前の写真など撮っていないのでどのぐらいが標準だったのか分からないけれど

大幅に角度は変わりリーディングアームの下から取付部が見えているようになった

  

  

  

これで先ほどと同じように車体を左右に押して揺らしてみると

誰もが違いが分かる程に左右に適度に揺れるようになった

  

これならと試走する

思っていた通りタイヤが路面に対して動くようになり

ホーシングがなめらかに自然の動きをしている

  

スタビの角度が悪くてつっぱり抵抗になっている時よりも

ロールは増えたけれど違和感が無くなったので満足

スタビライザーの強化というものと角度を異常に立たせてつっぱり感で

スタビの調整をするのは間違った作り方となるのでまずは各部正常に動くことが先決

今回はリンクを長くしたけれどブラケットを長くするのとでの違いも

いつか比較してみたい

  

AT車ならアクセルのオンオフやガツンと左足ブレーキなどで

積極的に荷重変化を作り出すと

面白いほどステアリングに頼らずに車は曲がる

しかし柔らすぎるとコーナーでアクセルも踏めないし踏ん張れない

  

試走をする自分が運転しやすいような車作りをする事で

心配なく乗っていただける車両セッティングとなるはずです

と信じてサスペンションのパーツ選びやら調整やらで

改造車は作られて行きます