一昨日のこと、サーフに乗る初めてのお客様がご来店

中古車で購入したKZN185サーフ

走行中にエンジンのチェックランプが付き走らなくなるとのこと

購入した中古車店ではイマイチ分からない様子だった

    

現時点で預かってる車の仕上がりも遅れているから確認は後日でもイイですかと言ったものの

エンジンチェックランプが付く車、万が一の時は取り返しがつかないと思い急遽お預かりする事になる

試走をすれば出足が重くてIKZサーフの良いところが無い状態、やはり異常だと確信する

   

ダイアグで見れば補正抵抗とブースト圧関係の異常が発見された

これはもしや?と思いエンジンルームを見れば、怪しそうな4φホースが室内に引き込まれている

その先を辿ってみれば、おもちゃのようなものが出てきてビックリ

   
四駆ショップdirtway      「日々のアルバム」-2012012101    

  

ブースト圧からの分岐だから、自家製手工業ブーストリミッターカットだろうか?

どちらにしてもこんなモノはECUを狂わすものでしか無く分岐場所から取り外す

   

次にダッシュボード奥にあるエンジンコンピューター部を見た

やはりあった黄色い矢印のブラックBOX

当時安い価格で速くなるパーツとして販売されていたモノ

  
四駆ショップdirtway      「日々のアルバム」-2012012102       

   

このパーツが電気の信号をエラー化させていると確認できたので取り外すことに

すると、なんとハーネスがデタラメでコードのビニール被膜が無い部分がありさらに驚き

それも手で結んだダンゴのような結線状態

    
四駆ショップdirtway      「日々のアルバム」-2012012106

  

カプラーに近い場所での切断だから、圧着端子は使用できず取り外してハンダで確実に結線する

他にも圧着端子も接触不良が多くやり直し箇所多し

  

ガレージの予定が詰まっているから確認するだけにしますねと言いながらも

点検するほどに危険すぎるから修理を完了させた

前のオーナーが安いパーツを自分で取り付けていたんだろうけど

今まで接触不良などで火災になっていても不思議じゃない状態だった

パーツや手法は違っても中古車は誰かが中途半端な改造をしている可能性が高い

  

修理完了後、とりあえず走ってみようと会社から前の道路に出た

IKZのサーフらしく出足好調で加速も普通に戻ってる

これなら燃費も向上する可能性あり

これで気持ち良く走れるだろうと、修理完了をお客様に電話した

      

自分には罪のない車の不調

こんな場合は出来る限り優先して作業します

ちなみにエラー検出箇所と改造パーツの関係確認は必ず必要

異常なパーツ、意味のないパーツはリスクのみだから取り外す

2LTE車と1KZ車はよくあるトラブルです