・広がる指数運用、株価形成に異変。
日経平均が15年ぶりの高値更新、ひときわ輝きを示した銘柄、オリエンタルランド。
上場来高値連日で更新、年初からの株価上昇率は3割超、値上げしても落ちない集客力で業績好調、株主還元も積極的。
カギを握るのは「MSCIジャパン最小分散」指数に連動した買い、OLCの組み入れ比率は1.9%と約150銘柄のうちエーザイに次ぎ2番目。
この最小分散指数が注目され始めたのは昨年夏、約19兆円の資産持つ地方公務員共済組合連合会(地共連)が同指数の採用打ち出し、武田、花王など他の攻勢銘柄も大きく上げた。
個々の企業の収益力や成長性を見て銘柄を選び抜くのではなく、指数に連動する銘柄を根こそぎ買う。
こうした「パッシブ運用」が今、株式市場を席巻、137兆円の運用資産持つGPIFは昨年末で19.8%の株式の比率を25%に高める方針、うち9割がパッシブ型の運用が占め、地共連含む3つの共済年金も20日、GPIFと同様に株式比率を25%に高めると発表。
指数連動の運用拡大は世界的現象、モーニングスター調べ14年、米国で4200億ドル(50兆円)強の資金が指数連動のパッシブ型ファンドに流れ込む。
個別銘柄に選別投資する「アクティブ型」の実に9倍、背景には新興国含め世界中で年金マネーの存在感が増していること。
巨額の資金を個別銘柄で運用するのは容易ではなく、指数連動の運用の方が透明性高く説明しやすい。
・年金が導く総パッシブ化。
著名投資家ウォーレンバフェット氏昨年妻への遺言として「現金のうち10%を米国の短期国債に、90%をS&P500種株価指数に連動する低コストのインデックスファンド(私はバンガードを薦める)に投じれば、高い手数料を取るファンドマネージャーより長期で優れた運用成績を上げられる」
米バンガード社は1976年、市場平均に連動した成績を目指すインデックス型投資信託を世界で初めて個人に発売した「パッシブ運用の権化」。
バンガードの躍進は「パッシブ旋風」の象徴、指数連動運用中心とするETFの資産残高は14年末2兆7800億ドルと、5年前から2.4倍に増加。
世界の運用会社が年金基金や個人などに代わって運用する資金のうち、パッシブ運用比率が12年に11%、20年には22%まで高まるとの予測も。
理由の一つは世界の年金マネーの膨張。
個人マネーにも変化の兆し、「コストに見合ったリターンを考えると、投資家が指数連動の運用を好むという世界的な潮流は続く」、個人投資家もそれを前提にした対応が必要になりそう。
・スマートベータ銘柄、株高目立つ。定量分析のみで選別、地銀など世界から資金。
東証1部時価総額1兆円以上、昨年4月から足元まで見ると、アクティブ型ファンドよりも、スマートベータ型ファンドが保有している銘柄の方がリターン大きい傾向。
アクティブ型ファンドが保有する銘柄の株価が冴えないのは、全国建設厚生年金基金の2月の80億円分のアクティブ運用解約などが背景とも。
日本ぺ220%超、明治HD140%超、OLC130%超
・それでも生き残る先鋭的アクティブ、有望株発掘・投資先と対話に価値。
・日経平均が2万円目前、20日には1万9560円22銭付け、2000年4月以来15年ぶりの高値となった。
相場を押し上げている主役は海外勢、米国の早期利上げ観測の後退や日本企業の改善姿勢受け、海外マネーは一段と日本に向かいやすくなっている。
東証3月第2週(9-13日)の投資主体別売買動向(東京・名古屋2市場1、2部と新興企業向け市場の合計)、海外投資家5週連続買い越し(3062億円)3ヵ月ぶりの高水準。
・3月期決算企業の配当や株主優待の権利が得られる最終売買日を26日に迎え、この日を過ぎると「配当落ち」。
27日の配当落ちで日経平均は110円程度下がる計算、例年権利付き最終売買日直前は、配当の権利得る目的で配当利回りが高い銘柄が買われやすくなる。
過去の高配当利回り・・
外国人持ち株比率が高く、現預金が厚い企業が注目。
アサツーDK、外国人持ち株比率65.7% 現預金327億円
・FRB、FOMC声明で、利上げに「忍耐強くなれる」との一節を市場予想通り削除。
利上げの引き金に指をかけた形も、米国の成長率や政策金利見通しが大幅に下方修正されたのを受け、市場ではむしろ利上げ時期遅れるとの観測広がる。
声明について市場では・・
・任天堂、DeNA17日、スマホゲーム事業で資本・業務提携、両社の株価急騰、発表後3日で任天堂27%、DeNA49%上昇。
双方の思惑には微妙なずれ、同床異夢のまま終わる恐れも、今回の提携は言わば「負け組連合」の起死回生の策。
任天堂は提携と同時に新型ゲーム機を16年に発表、「家庭用ゲーム機への情熱を持ち続ける証明」(岩田社長)。
スマホゲームを呼び水に、利用者を家庭用ゲーム機に引き込む戦略描き、DeNAはスマホゲームの利用者獲得進め、課金収入増やすのが主な目的、ヒットを生み出せるかが、提携の成否握る焦点となる。
・会社がわかる。特集:富士フイルム、利益成長・・
・日経平均20日、2000年4/14以来約15年ぶり高値更新。
週間では6週連続の上昇と、アベノミクス初期の12年末~13年初(12週連続)以来の長さに。
良好な需給、海外勢による積極的な買いがその一つで、買い手の中心は中長期でマネーを運用する投資家。
もう一つは・・
・米国指標WTI、1バレル42ドル台まで下げる場面も。
足元でシェールオイルの増産に歯止めかからず、在庫は過去最高の水準に。
・OUT Look:今週の株式相場、日経平均は2万円を視野にじり高の展開か?
カギは日経平均と25日移動平均との上方乖離率、20日時点約4%と乖離率は縮小傾向で、26日には2%台に縮み、週後半から買いやすくなるとの声も。
・Wall Street:今週の米株式相場では、ダウやナスが最高値更新するかが焦点。
最高値までダウは161ドル(0.9%)、ナスは約22p(0.4%)に迫る。
・ランキング:業績好調なのに割安感のある銘柄。
東証1部、時価総額1000億円以上、営業利益・最終利益が共に増益予想、株価純資産倍率(PBR)の低い順にランキング。
4位エディオン0.66倍 17.6倍 2.16%、昨夏の天候不順が重荷に。
16位大日本印刷0.85倍 30.6倍 2.59%、海外向け包装材が好調。
20位フジクラ0.88倍 15.5倍 1.28%、利益配分の拡充好感。
・トップアナリストが描く飛躍シナリオ。
総合1位みずほ証券・渡辺英克氏…賃上げが消費刺激、相場の足腰強く、「医療の高度化」と「社会の高齢化」テーマ。
エムスリー、2004年上場直後から注目。
・トップアナリスト注目銘柄
産業用電子機器:山崎雅也氏(5年連続)…東芝、三菱電機
家電・AV機器:片山栄一氏(4年連続)…ソニー、カシオ、パナソニック
自動車:バークレイズ証券・吉田達生氏…ホンダ
自動車部品:松本邦裕氏(6年連続)…ブリヂストン、デンソー
化学・繊維:竹内忍氏…日本ぺ、関西ぺ、積水化、東ソー
ガラス・紙パ・その他素材:桑原明貴子氏…日本製紙、王子HD
鉄鋼・非鉄:山口敦氏(14年連続)…新日鉄住金、三菱マテリアル
機械:斉藤克史氏…SMC
造船・プラント:大内卓氏(4年連続)…三菱重工、川崎重工
食品:高木直実氏(6年連続)…明治HD、味の素
銀行:野崎浩成氏(11年連続)…三菱UFJ
小売り(大型店):高橋俊雄氏(2年連続)…セブン&アイ
商社:五百旗頭治郎氏(4年連続)…三菱商事
建設:水谷敏也氏(3年連続)…清水建
電力・ガス・石油:新家法昌氏(2年連続)…東ガス、Jパワー、JXHD
運輸・倉庫:姫野良太氏(2年連続)…郵船、ヤマトHD
通信:増野大作氏(2年連続)…KDDI、NTT、ソフトバンク
ネットゲーム:小山武史氏…スクエニHD、任天堂
レジャー・アミューズメント:森田正司氏…OLC













