・踊り場の米国株、日欧中に勢い。
年内の利上げ観測が浮上する米市場を警戒し日本と欧州へ、「崩れない相場」が持続する条件探る。
リーマン・ショック後、09年3月に始まった米国株のブル(強気)相場に変調の兆し、15年1-3月期の米主要企業の1株当たり利益は09年以来の減益に沈み、年内にもFRBのゼロ金利解除控える。
ナスは24日も最高値更新も、ダウは今年に入り一進一退繰り返し、世界の株式型ファンドの資金流出入調査するEPFRグローバル、15年1~4月下旬までに米国から約790億ドル(約9兆4000億円)もの資金が流出、日本は140億ドルの資金流入、欧州は570億ドル流入、ロンドン株も3/20史上初めて7000p上回る。
緩和マネーの変化を19日、中国追加金融緩和が後押し、日欧の株価押し上げる原動力になった。
日欧中の市場にも不安要因はあり、企業業績が好調な日本は投資など国内需要の回復が遅れ、アベノミクスへの信頼感が高まらず、欧州ではギリシャのデフォルトの可能性残り、中国は景気減速が鮮明になってきた。
・崩れない相場の持続力。
米国:高値圏でも3つのハードル
「利上げの副作用耐えられるか?」
「ドル高の影響、輸出減どこまで?」
「原油安も逆風、企業業績に試練」
厳しい環境下で米企業は強さを示せるか?世界の株式相場が今年直面する最大の試練の一つ。
日本:試される企業の変革力。
企業統治改革などによる日本の企業の変化が「看板倒れ」に終わるとの疑念も。
懐疑派の根拠、1つは企業の「本気度」測りかねること。
2つ目は国内外の経済の低成長で、先進国共通の悩み。
「社会保障改革など財政再建への課題が手つかず」との指摘も。
欧州:ギリシャ債務問題、市場の過小評価に警鐘。
欧州の強い相場がギリシャ問題の深刻さを覆い隠したままでは、足をすくわれかねない。
中国:経済成長の鈍化、市場の過熱抑制課題。
中国では株式相場のバブル懸念が膨らみ、中国1-3月期の実質GDP伸び率が7%と6年ぶりの低水準。
景気の減速が鮮明になってきたにもかかわらず、上海総合指数は4000の大台突破、過去1年間の上昇率は5倍超え、マクロ経済の減速は追加政策への期待で逆に買い材料となっており、今や株高要因。
株式相場の熱気は20日現地時間午後2時50分過ぎ、9999億元(約19億3500億円)示した上海証券取引所の売買代金が突然更新できなくなったが、取引所のシステムの欠陥で1兆元までしか表示できなかったため。
海外投資家は、中国政府がバブルのリスクをどこまで制御できるか見極める必要がある。
・米株高、自社株買いが支え。
GS推計、企業は2014年に4290億ドル(約51兆円)の株式を買い越し、リーマン・ショック以降最高額。
家計は470億ドル、年金は1360億ドルの売り越し。
米調査会社EPFRグローバル、株式型ファンドは14年1年間では600億ドル超の買い越しだったが、2015年に米国株を大きく売り越し。
自社株買い、15年には4500億ドルまで膨らみ、「株式市場には差し引き2200億ドルの資金が流入する」と予想もあり、強気派が米国株が大崩れしないと見る根拠の一つ。
米国株を売却した資金はどこに流れているのか?
「東証マザーズはその候補」と、日本の中小型株に投資する米国ファンドの資金流出入試算、3月下旬以降だけで1億ドル近くも買い越し。
伸び悩んでいたマザーズの反転と軌を一にする動きで、「出遅れ感が強い中小型株に対する外国人の関心は強い」と。
米企業の業績鈍化や利上げに身構えるマネーは、欧・日に流れ込み株高演出。
一方・・
・日経平均は22日終値で2万円台回復、約15年ぶりの高値に。
先週の上昇相場演出したのはメガバンクなど出遅れ感のあった金融株。
・ユーロ圏財務相会合24日「ゼロ回答」に、4月末を期限としてきた融資再開交渉の結末が5月以降にずれ込むのは必至に。
ギリシャが4月末の資金繰り乗り切った場合、次の節目となるのが、次回のユーロ圏財務相会合設定された5/11。
・ファナック、27日2015年3月期連結決算発表、アナリスト向けに4年ぶりの決算説明会も開く予定。
・会社がわかる。特集:スマホ経済圏急拡大一服、業績に明暗。
市場の選別も進む中、端末メーカー、電子部品、素材、通信会社、ソフトという代表的関連5業種について見通し探る。
端末メーカー:ソニー、2015年3月期世界のスマホ市場(台数ベース)は12億3000万台と、前期比17%増。
電子部品:村田製作所、TDKなど業績好調。
素材:シャープ、大口顧客のシャミオからの受注苦戦、ジャパンディスプレイなどライバルの攻勢受け納入価格が下落、前期は2期ぶりの赤字に転落。
通信会社:明暗分けたのはiPhoneへの取り組みのスピードなど。
ソフト:スマホ用ゲーム各社は収益のブレが大きく、いずれの業種も現在の勝ち負けの関係が明日も続くとは限らず、収益環境の変化に神経研ぎ澄ます必要がありそう。
・投資家の間で、企業業績への警戒感がじわりと広がっている。
3月期決算発表では、同時に開示される会社の今期見通しが市場予想下回る例が相次ぎ、欧州向け売上高が大きい企業は、足元の円高・ユーロ安が逆風になるとの見方から株価の出遅れが目立つ。
良好な需給に支えられた強気相場の裏で、業績面を軸とした銘柄の選別が始まったよう。
欧米に比べて・・
マツダ、エムスリー、24日に慎重な会社計画出し、週初の株価反応に注目集まる。
精密機器株は予想公表前から調整色強めている。
セイコーエプソン、日経平均が終値で2万円に乗せた22日に年初来安値更新。
業種別日経平均株価・・
・ナス23日に2000年のITバブル時の高値抜き、過去最高値更新。
原油安やドル高の逆風でダウの上値が重い中、15年ぶりの節目越え。
ITバブル時・・
・OUT Look:今週の株式相場、日経平均は2万円台維持できるかの正念場迎える。
前週末24日の米国市場は続伸、シカゴ市場の日経平均先物も6月物は2万0070円で取引終了。
週明けの日本株は・・
・Wall Street:今週の米株式相場は神経質な展開か?
先週・・
・ランキング:今期営業利益を増益と予想する東証1部上場の2月期決算企業対象に、テクニカル面で出遅れている銘柄。
75日移動平均線に比べて24日終値がどのくらい割安か、その大きさを順にランキング。
1位・・
6位ハイディ日高-2.96%、足元予想PERは約23倍で既に高水準。
13位Olympicグループ-0.64%、株価に与える材料乏しく株価横ばい。
・生命保険大手がリスク取る資産運営に動き出し、国債中心から株式や外債への分散投資加速。
日本株の4%前後握る生保の振る舞いが変われば市場も変化迫られ、自己資本利益率(ROE)重視、スマートベータの活用、企業との対話。
生保各社の取り組みは、GPIFの動きとも重なる。





