復興財源の確保という大義に加え、個人投資家の層を広げる効果も期待。
公開時に約1兆3000億円の株式放出が見込まれ、その後の株式市場の動向も左右しそう。
日本郵政は全国2万4000の郵便局網通じ、津々浦々に郵便・貯金・保険の均一サービス提供する義務を負う。
窓口である郵便局を抱える日本郵便は実質的に赤字、金融2社からの手数料収入がなければ、拠点網は維持できず。
異例の親子上場は企業統治(コーポレートガバナンス)の在り方も問われ、IPOを成功させたうえで上場企業として効率追求し、新たなビジネスモデル確立し、全国均一のサービス網を保つ。
・上場企業の「資格」を問う。
宿題1:親子3社上場、内部取引どう説明?
宿題2:ビジネスモデル、ゆうちょ銀どう構築?
宿題3:全国均一の営業網、コストどう負担?
金融機関が郵便局だけという町村は全国で24。
日本郵政グループは、官業を祖とするが故に背負う義務を果たしながら、上場企業として投資家に対する魅力高めていく責務負う。
・幹事証券会社、昨年上場後の3社の評価額試算。
日本郵政株は平均で約7兆9000億円、ゆうちょ銀5兆4000億円、かんぽ生命は1兆6000億円。
直近の決算などから改めて検証。
・収益拡大、2万4000拠点網がカギ。
上場企業に求められる収益拡大と経営の透明性、法律で義務付けられたユニバーサルサービスの提供。
これらを同時に成し遂げるためには、郵便局の収益力高めることが不可欠。
全国の郵便局は大きく4つに分類できる。
・日経平均が24日終値で2万0868円付け、ITバブルだった2000年4月の高値(2万833円)上回る。
2万円回復時に比べると高揚感は薄いが、企業業績の改善期待や安定した需給環境が相場を下支えしている。
日経平均は1989年12月の高値(3万8915円)以降、長期に高値を切り下げてきたが、それが今年に入って2007年7月高値(1万8261円)、00年4月高値(2万833円)相次ぎ上回り、反転明確に、次は1996年6月に付けた2万2666円が中期的な上値のメドに。
景気減速懸念がある新興国や利上げ観測のある米国などと比べ日本株が消去法的に買われた面も。
秋に日本郵政グループの上場控え、「政府としても株価下げられず、公的年金などが支えるのでは」と観測も出る。
・日銀7/1、6月の全国企業短期経済観測調査発表。
市場予想では3月短観に比べて、大企業の製造業は横ばいになるものの、非製造業は改善が続く見通し。
日銀は景況感の改善と設備投資の増加で物価が上向く可能性が高まると見ており、2015年度の企業の設備投資計画にも注目集まる。
・7/2に米労働省発表する6月の雇用統計、雇用の回復は年明けから踊り場に入っており、そこから脱出するかが焦点。
注目は非農業部門雇用者数と平均時給、失業率の3つ。
この3点で市場予想上回る良好な結果が出れば利上げ時期が早まるとの見方が広がり、再びドル高が進む可能性がある。
市場予想は非農業部門の雇用者数は22万人程度の増加。
賃上げは物価上昇への「合理的な確信」に必要な条件で5月の賃金は前月比0.08ドル(0.3%)増、6月の賃上げ率が前月以上だと、「米国では向こう数年間、インフレ率がFRBの目標上回る可能性が極めて現実的」との見方も少数派でなくなるかも知れない。
「注目度の高い失業率が予想以上に改善すると、9月利上げ説が有力となり、米株の下げ圧力になる」。
・ギリシャ支援、混迷の「延長戦」激動の1週間、EUと協議紛糾、5日国民投票へ。
世界の投資家の間では「ギリシャ疲れ」が広がり、株価の上昇にはブレーキがかかった。
・中国の景況感がじわりと改善、HSBC23日発表、6月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.6と3ヵ月ぶりの高水準回復。
住宅市況に改善の兆しが出ていることが要因で、株式市場では景況感の改善が政策期待の後退につながることから、上海株の値動きは不安定さを増す。
相場の重荷と・・
・トルコ中央銀行が再び利上げに動き出すとの観測強まってきた。
13年間、単独政権維持してきた公正発展党が7日実施の総選挙で過半数割れしたことで、中銀に対する利下げ圧力が和らいだため。
トルコ国内ではインフレ加速、現在のインフレ率は8.1%と中銀目標値(5%)を大幅に上回り、リラ相場を下支えし、インフレを抑え込むには利上げが必要なのは間違いなく。
「FRBが9月に0.25%の利上げ実施すれば、トルコ中銀は最低でも0.5%の利上げに踏み切る」との予想も。
・日経平均が18年ぶりの高値を付ける中、海運株が冴えない。
川崎汽船、22日に年初来安値付け、昨年末の水準を1割弱下回り、日本郵船、商船三井も上値は重い。
バラ積み船運賃の市況低迷が背景で、荷動きは増えているが、相場全体の波乱要因でもある「中国」と「ギリシャ」を巡る3つの要因が海運運賃抑えている。
中国の景気減速にもかかわらず中国企業中心に船舶の購入が増え船舶の供給過剰もたらし、緩和マネーが投資機会求め、一部が船舶市場に向かった。
船舶業の盛んなギリシャでは産業育成の名目で船主の税金優遇、財政破綻の瀬戸際に追い込まれても課税への動き鈍い。
手厚い保護で船主が生き残り新陳代謝進みにくい点も、バラ積み船運賃の上値重くする。
・発掘実力企業。ネット社会を支える:ホットリンク、口コミ分析、訪日客に照準。
・シャープ、株価が下げ続けている。
26日まで5日続落、一時年初来安値となる157円まで下落、株価反転には液晶など本業で稼ぐ力示すことが条件になる。
株価下落に拍車かけているのが個人株主の信用売りで、シャープの3月末時点の個人株主比率は44.1%と1年前から4.5p上昇、初の40%台に乗せたが最近は信用売り残が膨らみ、市場ではHFの空売りが株価低迷の一因とも見られている。
経営再建進める経営陣だが、株主の信頼は低下。
・東芝、都内で株主総会25日開き、不適切会計処理問題の全貌見えず、決算への影響額がどれだけ膨らむか未知数。
市場では「修正額が最終的に約1000億円まで膨らんでもダメージは限られ、アク抜けで株価は上昇」との見方も、買い戻しのタイミング探る市場関係者が多いのも事実。
・会社がわかる。特集:オリックス、新たな成長段階に入る。
2015年3月期純利益が8年ぶりの過去最高更新・・
「投資家」として同社が有望とにらむのが環境エネルギー、アジア、資産運用、未公開株投資事業の4分野で、「収益性が高い事業に経営資源を投入し、収益性の低い事業は売却していく」(井上亮社長)。
ただ金融株全体の動向に影響受けやすい面もあり、日米の銀行株ではリーマン前の最高値を大きく下回るところが多く、オリックスも金融株の一角として足を引っ張られやすい。
・広がる外国人買い。日本株3つのテーマ、内需・TPP・企業統治で変化探る。
上場来高値を付けた企業の顔触れは多彩に。
インバウンド・値上げ:ABCマート、機能やファッション性高めて単価上昇。
TPP・海外展開:電通、相次ぐ企業買収で海外事業拡大。
ROE上昇・株主還元:第一生命、増配や自社株買いの方針評価。
・日米欧の株式市場で、先行きの相場波乱への警戒感に温度差が出ている。
市場が織り込む株価指数の変動の大きさを示す「ボラティリティー指数」比べると、日本と米国が低下基調なのに対して、欧州は上昇基調。
ギリシャの債務問題巡る交渉について日米は比較的楽観的に見ているのに対し、お膝元の欧州の投資家は慎重姿勢崩していない様子がうかがえる。
直近では日経平均ボラティリティーINDEXは約18、米国のVIXは約14と、「投資家が安心して株式を買えると思っている状態」に。
一方、欧州の株価指数ユーロストック50の予想変動率を示す「Vストックス」は4月半ばから上昇し、直近も25前後と高止まり。
今後は米利上げ観測に株式相場が振られやすくなる可能性があり、VIXの動向への注目が高まりそう。
・OUT Look:今週の株式相場、日経平均は高値圏で強含む展開か?
これまでの上昇ペースの速さを警戒する向きもあるが、海外投資家の買い意欲は根強い。
ギリシャ問題や米雇用統計といった重要イベントで波乱が生じなければ、1996年11月以来となる2万1000円台も現実味帯びてくる。
一段高と・・
・Wall Street:今週の米株式相場は上値の重い展開か?
足元の相場は・・
・ランキング:予想ROE(自己資本利益率)が高く、外国人持ち株比率が10%未満の企業
自動車関連や不動産関連の中小型銘柄が上位に。時価総額500億円以上3月期企業。
1位健康コーポ、予想ROE46.23% 外国人持ち株比率0.2%
瀬戸健社長とその資産管理会社が約8割の株式保有している影響大きく。
2位マーベラス30.48% 9%
3位ノジマ27.02% 4.6%
9位日本瓦斯17.73% 5.1%、配送や保安効率化で業績好調。
17位東急建設13.43% 7.4%、渋谷再開発で収益拡大期待
19位相鉄HD11.32% 7.9%、ホテル事業堅調で成長続く
王将フード10.05% 9.6%、「総還元性向100%」を好感
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち18指数が上昇。
上昇1位ギリシャ週間騰落率16%(14年末比騰落率▲3.5%)
2位フランス5.1%(18.4%)
3位アルゼ4.1%(36.2%)7位日本2.6%(18.7%)
下位25位上海▲6.4%(29.6%)24位ロシア▲2.5%(19.3%)23位ネシア▲1.2%(▲5.8%)22位ラリア▲1%(2.7%)20位米国▲0.4%(0.7%)
2014年末比騰落利率1位アルゼンチン36.2%
2位上海29.6%
3位ロシア19.3%
4位日本18.7%
5位フランス18.4% 6位ドイツ17.2%
最下位ネシア▲5.8% 24位ギリシャ▲3.5% 23位トルコ▲2.5% 22位スイス0.3% 21位米国0.7% 20位インド1.1%
・GPIFと3つの共済年金という公的年金の動きに市場の注目が集まっている。
GPIFは運用資産137兆円という世界最大の機関投資家で、国内債券中心の運用方針見直し、2014年10月には運用資産全体に占める国内株比率の目標を12→25%に高めた。
最新のデータで国内株比率は約20%(14年末時点)と、その後の株高で一段と高まったと見られるが、25%を超えても下回っても9%の範囲は「乖離許容幅」と定めており、市場は「25%を一時的に上回っても放置する可能性がある」と先読み。
市場を泳ぐ「クジラ」はGPIFだけではなく、地方公務員教師組合連合会(地教連、運用資産19兆円)、国家公務員共済組合連合会(国共連8兆)、日本私立学校振興・共済事業団(私学共済4兆)という3つの共済年金も日本株を買いに動くと見られている。
15年10月に3共済は会社員の厚生年金と一元化し、資産運用方針もGPIFに歩調合せて国内株は25%にすると。
最も新しいデータ(14年3月時点)で3共済の資産全体に占める国内株比率は13%で、国内株買い増す余地大。
GPIFと3共済という「4頭のクジラ」はどれだけ国内株買いに動くのか?
動き出す年金マネーはどんな銘柄に向かうのか?
・GPIFが14年10月に見直した資産構成比率では、外国債券が11→15%に、外国株は12→25%に目標値が上がり、最新の資産公表値や資産運用比率を元に外国債券と外国株を合算した外国証券へのGPIFと3共済の買い余力を試算すると、13兆。
外国債券や外国株に13兆円流入するとすれば、相場にはどのくらいの影響が出るのか?