人間と天狗と狸が微妙なバランスをとって生きる街、京都。

前作「有頂天家族」から引き続き、父親が狸界の棟梁であった下鴨家の面々を中心に物語が進行していきます。

 

本作では、赤玉先生の弟子が100年ぶりに京へ舞い戻ってきて、同じく海外旅行から戻り天狗の道を進む弁天と何やらビミョーな空気を醸し出すし、狸界では前作のクーデータ問題がまだ燻っていて、それに加えて色恋沙汰まで出てきてしまい、いろいろなエピソードがてんこ盛りなのです。

 

本作の世界観なんですが、京都を舞台として狸やら天狗やら出てきて、化かす化かされるのオンパレードなんかは、ジブリや細田守のアニメ映画を彷彿とさせる雰囲気を多分に持っています。

よって、その筋が好きな人は、すっと入っていけるはずなので、おススメですよ。


出版社:幻冬舎

ISBN :978-4344425828

価格 :913(税込)