同シーズ第13弾。
イタリアで不気味な紋章の上に飛び込む事件が連続して発生、カラビニエリのアメデオとフィオナが捜査に乗り出す一方、バチカンでは絵画の前にマリア様が現れるという奇跡調査が開始され、この一見関係ないように見える2つの事象に微妙なつながりが見つかっていくといったストーリーなのですが、後から2つのエピソードを無理やりくっつけた印象が否めません。
本作でローレンが再登場します。しかし、ローレン失踪の真の原因については語られず、ローレン・神父たち・フィオナの時間軸ってかなり長期(数年にわたる)なのかしら・・・なんて別のことに意識が行ってしまいます。
ファティマ第三の予言も絡めて壮大に話を膨らませた割には、エンディングが実にあっけなく、終末論もあったものではありません。
平賀、ロベルトの軌跡調査を中心に、ジュリアの悪事に迫っていく的な王道のストーリーに戻ってくれないかな。
出版社: KADOKAWA
ISBN :978-4041049884
価格 :778(税込)