だいぶ日が経ってしまいましたが、日記的に。

 

ポルトフィル公演の翌日4/20は、午前に府中市民交響楽団さんの合奏指導、午後にかもめ管弦楽団さんの管楽器分奏指導、夜は今春卒業されたワグネル金管打OBOGの皆さんとの会食でした。

  

4/21、午後に東京音大での指揮レッスン受講、帰宅して妻と共に成田へ向かい、深夜便でドーハに。

乗り継ぎで4/22昼過ぎにフランクフルトに到着。妻の友人であるオーボエ奏者Seung Eun Leeさんの迎えで、マンハイムにある彼女の住まいに四泊させていただきました。



まずは夕飯としてビールで乾杯、旬のシュパーゲルを味わい、就寝。

 

4/23はバーデン・バーデン方面にあるブラームス・ハウス(作曲をしに訪れていた)へ行く予定を立てていました。フランクフルトに到着した際に連絡を入れていた指揮者Zsolt Nagyさんが、住んでいらっしゃるカールスルーエから車で一緒に行こうと仰ってくださり、電車でカールスルーエへに向かい、待ち合わせ。Zsolt夫妻と共にブラームス・ハウスへ。





バーデン・バーデンも観光し、カールスルーエで夕食を共にし、マンハイムへ戻りました。

 

4/24、妻の友人ファゴット奏者の福井美穂さんの旦那様、歌手(バス)であるDominik Wörnerさんのお宅へ。 グリューンシュタットは静かな街。お昼前に30年戦争の傷跡が残るノイライニンゲンの史跡を見学に。




お宅での昼食後は、ワイナリーでワインの試飲と購入。



買い物を済ませてお宅で料理、夕食もご馳走になり、ご夫妻はこれからバーゼルに向かうというので、帰りは彼の運転(Dominikは普段はお酒を飲まない)でマンハイムまで送っていただきました。

 

4/25はSeung Eun Leeさんの仕事が休みということで、彼女の案内でハイデルベルクへ。こちらも戦争の傷跡が未だ確認出来るお城へ。





城の中の薬事博物館も見学。降りてきて昼食、トマトスープがとても美味しかった! ネッカー川に架かる橋を往復し、マンハイムへ戻りました。



 

4/26はウィーンへの移動日。マンハイム駅でチケットを買い、ICEで定刻通りウィーン入り。何の予定も立てていなかったのですが、妻の友人のクラリネット奏者Florian Georg Mühlbergerさんから夜にフォルクスオーパーで「チャルダッシュの女王」をやってるよということで、チケットを購入し、モダンな演出に戸惑いながら(笑)鑑賞。



公演後はFlorianさんと待ち合わせて、乾杯。

 

4/27は久々のウィーンを散策。結婚記念日、私の誕生日であるこの日の夕方はシュターツオーパーで「ローエングリン」を鑑賞。






休憩含めて4時間半、楽しみました。歌手は勿論、オケも素晴らしい。美しいp、瞬発力はあっても力づくでない鳴りきったサウンド、幸せ。最高の歌手陣、ティーレマン、オケではあまり好みではないのですが、オペラには合っているような気がしました。

 

4/28はウィーンでの宿泊先に荷物を置かせていただいて、プラハへの一泊旅行。お昼過ぎに到着、チェックイン後に軽く昼食を済ませ、音楽博物館やプラハ城へ。



博物館では試し弾きできたので、ハープとテルミンを初めて弾きました。この日も2万歩!

 

4/29、プラハ二日目、宿から徒歩でヴィシェフラドに向かい、城が破壊し尽くされた城跡を散策。



降りてきてドヴォルザーク博物館見学、更にスメタナ博物館を目指しましたが、残念ながらこの日は休館日。荷物をピックアップし、昼食を取ってからウィーンへ戻りました。プラハ滞在時間約25時間。事前にコンサート等のチケットが取れていれば二泊予定していたのですが、(何せこの旅行自体の中身を検討したのが遅く)売り切れでしたので、一泊としました。

 

4/30、スロヴァキアへの日帰りを予定していましたが、ウィーンで活躍中の友人、ソプラノの岡崎麻奈未さんと演出家の佐藤美晴さんから滞在中に連絡をいただいたので、日帰り遠出をキャンセルし、予約してくださったお店でお茶タイム。



楽しいお話であっという間に時間が過ぎてしまいました。ドブリンガー(楽譜屋さん)での用を済ませてから、お二人からの提案であったカーレンベルクへ。ハイリゲンシュタットからはバスで山を登り、展望台からの眺めはウィーンを一望。



ブドウ畑の間を歩き下山し、岡崎さんの写真が飾られているというお店で遅いランチ。お土産等の買い物を市内で済ませてホテルへ。

 

5/1朝、ベルヴェデーレ宮殿の公園を散策、劇場博物館で行われていたヨハン・シュトラウス生誕200年記念展を鑑賞、昼までにホテルに戻り、それから空港へ。午後4時の便でドーハへ、乗り継ぎで5/2夜に成田に戻って参りました。

 

とにかく街の静けさと鳥の囀りが耳に残る旅でした。メシアンが楽譜に漏らさず書きとどめたというクロウタドリは何処にでも、そしてベートーヴェンが第九のスケルツォの動機に用いたというコールマイゼ(だと思う)の珍しい三音節(通常二音節)の鳴き声も聴くことができました。マンハイムを中心に四日過ごした後に、ウィーン中央駅に降りたときに騒々しい街だなと感じたのが、本当におかしくて。勿論、ウィーンもプラハも日本の町中のようにBGMが騒々しく流れていることは無いので、基本は静かです。耳に優しい。

 

さて、簡単ながら旅行記はここまで。

 

次の投稿は、帰国してからの一ヶ月間を振り返りたいと思います(ある意味忙しかった…)。