昨日、無事に奄美オーケストラ定期演奏会終了。
今日帰京いたしました。



木曜日は風の強い中、揺れに遭いながらも奄美空港到着。同機に乗られていた方々も思わず「意外と寒いねー」と口にするほど、曇り空に冷たく強い風。
名瀬市内に移動し、ホテルにチェックイン。

事務作業や軽食を済ませ夜のリハーサルへ。夜のみとは言え、本番の前日、前々日にホールで音出しが出来ることはとても有りがたいこと。


まずは島の楽器とこども奏者たちを交えて、小学校の先生で奄美オーケストラの毎週のリハーサルを担当されてきた新山先生指揮にてリハーサル。二週間前に全体を整えるために私がリハーサルしたときよりもこども奏者の皆さんが上達されていてひと安心。

それから私が指揮するベートーヴェン交響曲第5番を第3楽章、第2楽章、第1楽章と要所の確認。二週間前にテンポを落として練習した箇所や、ステージ上でお互いの音を聴けているか、客席に何を届けたいのか等々。一つ一つの短い指示で音楽が変化していく様を感じ取れるほど、オーケストラの皆さんは真摯に取り組んでくださり、感謝しかない。その後は新山先生が指揮を執られるペールギュントのリハーサル。ここで私は一足先にホテルに戻り、夕食のため以前から気になっていた「しもちゃん」へ。



 
本番前日の金曜日、妻が一番トロンボーンパートをバセットホルンで代奏するために昼に奄美に到着。鹿児島本県からの応援組も奄美入り。その他に千葉県や神奈川県、静岡県、奈良県等々、各地から奄美を愛する方々が奄美入りし、ようやく今回演奏参加者総勢55名のうち54名が揃い、夜のリハーサル。今回のオープニング曲他、ペールギュント組曲の残り、アンコール、交響曲は第4楽章から。奄美オーケストラでは現在ファゴットが不在のため、鹿児島から久保由香理さんを招聘、2ndファゴットにはバスクラリネットを充てていましたが、久保先生の音が入るだけでやはりオーケストラの表現力に幅が増え、その有りがたいこと!
夜は鹿児島からの管楽器応援組とのお食事会。






 
そいていよいよ演奏会となる土曜日。最後の助っ人が朝に到着。GPで演奏者55名が一人も欠けること無く集合。
GPはほぼ進行通りに通し、曲間のトークでこんなことやるよ〜などなど。









 
演奏会はオープニングから表現力のしなやかさが増した演奏をお届けできたかと。それから前半での指揮は新山先生にバトンタッチ、おもちゃのシンフォニーをこども奏者が島の楽器でソリストとして加わり演奏、ペールギュント組曲へと。こども奏者のみなさん、頑張りました。ペールギュントも日頃の成果が出ていたように思えます。


後半は交響曲第5番のみ。実は昨年の第9番全楽章演奏以外に、まだ演奏会で交響曲の全楽章を演奏した経験がなかった奄美オーケストラ。ということは、お客様も、交響曲という作品を全ホールで全楽章聴くというご経験が少ないわけです。ですので、演奏を始める前に少しだけ聴き所をピックアップして解説代わりに。本番の演奏は大きな事故無く(スピード違反や小さな飛び出しなどは耳に入ってきましたが エンストは無かったかな)、今できる中での最大限変幻自在に、そして熱量の高い演奏であったかなと感じました。

 



打ち上げでは、第5番の終盤や、アンコールを弾いているうちに「あぁ、もうこの時間が終わってしまうのだなぁ、寂しいなぁ」という気持ちになったメンバーからの声が多々。皆さんおひとりお一人が真剣にこの演奏会に向けて練習してきたからこそでしょう。創設から12年、お仕事が教育関連の方が多く、数年で転勤されてしまうことも多いのですが、この年末の演奏会のために参加しに戻ってきてくれる愛すべき方々に感謝。そして藤山さんをはじめとして起ち上げ時からのメンバーの方々、運営スタッフ、演奏会前後のお手伝いの皆様方、島外から自費でも参加してくださる奄美大好きな皆様に心より感謝申し上げます。
11年前の出会いからこうして繋がれていることに感謝です。



 
そして、来年も非常に楽しみです♪