ひと月振りの投稿となります。
9月に入り、東京音大の指揮研修生としての受講も再開しました。昨年より受講を開始し、モーツァルト/交響曲第39番から始めて、ブラームス/交響曲第4番、ベートーヴェン/交響曲第9番、シューマン/交響曲第2番、リスト/交響詩「前奏曲」、ブラームス/交響曲第1番、ストラヴィンスキー/バレエ組曲「プルチネルラ」、ベルリオーズ/幻想交響曲、シューマン/劇音楽「マンフレッド」序曲、チャイコフスキー/交響曲第4番、R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」、シューベルト/交響曲第4番、そして今月からはラフマニノフ/交響曲第2番で受講中です。
指揮の勉強を始めた頃に、古典は大師匠である湯浅先生に結構搾られてきましたので(それでも尚、勉強は必要ですが)、今は指揮をする上で自分が(音楽的にも技術的にも)必要とする曲や、その時々の仕事で必須となる曲を選択してきました。
作曲家や曲、作曲された時代のの背景、楽譜への読み込み方、伝えるシンプルな方法等、客観的に、また丁寧に指導を受けられることは、まだまだ無駄の多い私にとっては、大変有り難いことです。
その上で、様々な団体さんと演奏会指揮や、合奏練習指揮、分奏指導等で更に多くの曲に触れ得ることは、何事にも帰られぬ宝であります。
今月の指揮本番は、金管トレーナーとして関わっている慶應ワグネルの金管打演奏会での合奏指揮でした。R.シュトラウスの「ウィーンフィルのためのファンファーレ」。短い曲ですが、中盤のハーモニーの色彩が豊かで、勇壮かつ深みのあるファンファーレとなります。学生たちは良い演奏をしてくださいました。
ここ数年指導依頼をいただいている或る市民オケさんの管分奏では、本番前の最後のチェックを。本番直前と言うことで、2ヶ月前に指導したときよりも上手に曲を解釈されていましたし、技術も相当上がっていらっしゃいました。レッスン後には丁寧なお礼と次回指導依頼のメールをいただきました。
8月に開催された「真夏の第九」でお世話になっている方からの依頼で、10月22日に「第九」を指揮します。新世紀管弦楽団卒団生による祝祭管弦楽団による第九演奏会です。

下振りに何人かの知り合いの先生方をお願いしており、先日が久々の私による合奏だったのですが、こちらも4ヶ月前に初めて合奏をみたときよりも数段良い状態に仕上がってきていて、音楽的な要求を出来るように!…ご指導に携わってくれたK先生、S先生そして真摯に向き合ってきた演奏メンバーの方々の努力に感謝いたします。ほぼ卒団生で構成されていますから、連休中の練習には地方からも参加されている方々もいらっしゃいました。ですので、次回ご一緒するのが演奏会当日という方も居られるということで、なるべく全曲、要所を押さえての充実した合奏練習となりました。本番の日は、私も自身が出演する演奏会が午後にあり、1曲目を終えた後、八王子へ向かいます。そのためGPギリギリとなってしまいますが、良い演奏会になるよう頑張ります。
FAPとは2019年12月以来のご一緒となるのですが、知られざる名曲コンサートということで、なかなかマニアックな曲が並びます。シューマンの序曲、スケルツォとフィナーレ、モーツァルトのイドメネオよりバレエ音楽(シャコンヌとパ・スール)、メンデルスゾーン交響曲第1番です。

FAPは室内楽編成ではありますが、少数精鋭の皆様のおかげでリハーサルでは、アンサンブルの醸成や表現力を豊かにしていく方向で楽しい時間を過ごさせていただいています。リハーサル開始がだいたいモーツァルトで始まるので、それで気持ちが上がるというのも有るのかもしれません。
まだチラシは出来ていませんが、2年流れた東京海上フィルハーモニックのリハーサルも始まっています。演奏会は来年1月です。同じプログラムとは言え、企業のサークルオケですのでメンバーも入れ替わりがあり、またそれがマンネリとならず、新鮮さを生み出しています。こちらも新たに感じる部分が多いです。こちらとは長いお付き合いになると思うので、次回以降の選曲も非常に楽しみにしています。
来年5月には、「真夏の第九」での若い演奏メンバーが中心にベートーヴェンを演奏するオーケストラを作り、横須賀で第1回演奏会を開催する予定です。演目は「エグモント」序曲、交響曲第1番、交響曲第3番。年明けには練習が始まります。楽しみだなぁ‼︎
演奏会指揮は勿論、下振りとしての合奏指導、分奏指導等にも喜んで日本全国何処へでも伺います。必要でしたら、PCR検査、抗原検査等も済ませて伺います。先になりますが、来年、また2024年特に春以降の依頼もどしどし受け付けていますので、お気軽にメッセージにてご相談ください。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
阪本正彦