今夜は川本さん指揮でサントリーホールにて、イマジン七夕コンサートでした。オール・ラフマニノフ・プログラムで、ピアノ独奏は、酒井有彩さん、岡田将さん、アンリ・バルダさん。曲は、パガニーニの主題による狂詩曲、ピアノ協奏曲第2番、ピアノ協奏曲第3番。

まぁ、オーケストラとしては、パガニーニ…や第2番は1回合わせが有れば十分対応できるのですが、第3番は結構大変。そのソリストであるアンリ・バルダさんは、入国が遅れたため、昨日のリハーサル合わせが無く、GP・本番のみ。既にGPでその自在さに(またGPのため、客席に人が居ないので、響きすぎて独奏の細部をキャッチしようと試みるも)川本さんもオケも必死で、どうなることやらと思っていたのですが。。。

本番は、逆にその自在さが、作曲当時のラフマニノフ自身の精神状態だったのかもと感じるようになり、バルダさんにラフマニノフが今弾かせていると思って楽しんでいました。酒井さんは端正に、そして岡田さんはフレーズ内の時間を有効に使ってダイナミクス溢れる演奏を繰り広げてくれました。様々な意味で、芸術と出会った楽しい一夜となりました。