こんな事を書いては怒られるでしょう。すみません。でも、気持ちが収まらないのです。本当にごめんなさい。

恐らく演奏に刺激され興奮されたのでしょう!
でも、やはり…ちょっと残念でした、たった…たった一人による、あのタイミングでのフライングブラヴォー。あとたった一息、踏み止まってくだされば。。。
 
私たちの感覚から言えば、ホールも楽器です。
響きを持ちます。指揮者も我々も、GPでリハーサル会場との差を詰めていきます。
 
確かに80分は長丁場です。私たちも、また聴衆の皆様にも集中力を要する曲です。
今日の演奏は、楽員もノットも、そして恐らく聴衆の皆様にも手応え十分なものであったと信じます。
最後の一音をノットが断ち切るように振っていたのであれば、あのタイミングは有りだったでしょう。
しかし、そうではなかったはずです。ホールの響きも計算されていました。また、管楽器奏者にとっては、吹き切ったあと、ブレス(吸って吐く…この吐くタイミングでの拍手やブラヴォーはok)をして初めて緊張が和らぎます。そこが楽曲の本当の終了です。
 
我々も人間ですから、ライブでは傷があることもありますし、コンディション調整が上手くいかず、お客様から「金返せー」的なことも全く無いわけではありません。
今日は、逆に、あの瞬間「ノットと共に紡ぎ命を注ぎ込んだ我々の80分を返せ!」と…全く瞬間ですが、脳裏をかすめたのは事実。
恐らく全楽員がその瞬間、声の方に顔を向けたくなったと思います。勿論、そんな事は出来ませんが。だって、演奏会自体は本当に大成功だったですし、皆充実感満載でしたから。
 
…もし、マイクスタンドの林立に、ライブ録音なのかな?自分の声が入れられるかも、くらいの気持ちで叫ばれたのであれば(そんな事では無いと思いたいですが)、申し訳ございません、ホールには二度とお越しにならないほうがよろしいと存じます。

そうでなく、今日が初めてのホール経験であったのであれば、…野球場やサッカー場などで全選手の動きを見て楽しむがごとく……家で聴くのとは違い、ホール自体も楽器であり、響き、余韻も楽しむ場所であることを改めて感じていただき、また是非会場に演奏を楽しみにお越しください。

どうか、あの方に通じますように……