売上が上がる書体 |  通販広告心理学 通販広告は奥が深いなぁ~

売上が上がる書体

さぁ、いきなり問題です。

あるトマトスープの商品説明に

「Rich and creamy tomato soup」

(濃厚でクリーミーなトマトスープ) という同じ文章を

以下の2つの書体を用いて販売テストをしてみました。

 

どちらの書体の方が、

購入したいと答えた人が多いでしょう?

因みに、結果として2倍の差があったそうです。(※)

答えは最後に書きますが、

このように同じ文章でも使う書体によって

「買いたい!」と思わせるか、どうかが違ってきます。

なので、通販広告のデザインでは、

書体の選定もレスポンスに影響を与えるのです。

同じコピーでも、書体の使い方1つで変わるのです。

じゃ、どの書体がいいの?という声が聞こえてきそうですが、

それは、その文章の意味にあった書体。

 

多くのグラフィックデザイナーは文章を読まず

文字のデザインをする人が多いようです。

全体的なデザイン的なバランスやカッコ良さだけを考えて、

文章の意味とか思いとかを考えずデザインしてしまうのです。

通販広告(紙媒体の)は、商品の素晴らしさやメリットを

文章で伝えることが重要なのですから、

文章にあった書体を使用したいものです。

私は常々コピー(文章)は詩、デザインはメロディと言っています。

コピーとデザインが融合すれば、心により伝わりやすくなります。

 

問題の答えは(B)

(A) はCourier(クーリエ)

(B) はLucida Calligraphy(ルシーダ・カリグラフィー)という英文書体です。

では、いつもルシーダ・カリグラフィーを使えばいいかというとそうではありません。

商品と文章にはこの書体がマッチしていたということです。

 

よくありがちなのが、他社でこうやっているから・・・と

安易に真似るケースが多いのですが、

その本質を考えないと的外れなものになってしまいます。

 

※買いたがる脳  ディビット・ルイス著 (日本実業出版)より