初のDRRR!
静臨静が個人的には好きだけれど、臨静になってしまいました(^q^)

最初はもっと違う話だったんです。
悪夢ネタには変わりないんですが、二人は同棲設定で…
シズちゃんが悪夢見て寝れない→イザヤは仕事柄いつも朝方に帰ってくる→心細くて電話しようか悩む→シズちゃん強がりだから電話出来ない→悩んでる間にイザヤが早めの帰宅→寝てないシズちゃんにイザヤは心配する→…
こんな甘めの話しだったんですが、なんか違うなと。

私の中にいるシズちゃんは、精神的に疲れやすくて、すぐ自分を追い詰める人。
表面上では明るく振る舞っていても、常に自分の能力に恐れを抱いている。

イザヤは人を追い詰めるのが大好きなくせに、だんだん相手のことが心配になってきちゃう人。
何でもないように振る舞っているけど、内心ではうだうだしちゃってる。

だから、基本的に二人とも内面は弱いと思ってます。
そんなお話を書きたかったんです。はい、撃沈しました(^q^)難しいですね。
またリベンジしたいなと思っています。

お粗末さまでした!
『オレを殺したのはシズちゃんだから』

―ごめんなさい

『シズちゃんも死んでよ』

―………

『ほら、自分で首握ってさ、ちゃんと力入れて』

―こうか?

「うっ…ぐぅ…、」
「シズちゃん何やってんの?!!」
「かはっ、げほっ…イザヤ、」

夢なのか?ああ、夢だったんだな。
でも、どうして目の前にイザヤがいるんだ?イザヤはもう死んだのに…

―そうか、オレも死んだんだ。
よかった。これでオレは解放されたんだ。

でもどうしてイザヤが泣きそうな顔してるんだよ。オカシイだろ。

「オレも死んだんだぜ?もっと喜べよ」
「何言ってんの?!」
「自分を殺した人間が死んだんだぜ?!嬉しくないはずねぇだろ?!」
「なんでシズちゃんってこんなに単細胞バカなんだよ!!」

バシンっと空気を震わせる音が響いた。
目の前の男が赤い瞳を吊り上げてオレを睨んでいる。
痛みを感じないオレでも、何をされたのかは十分に分かった。

「てめ、殴りやがったな」
「ムカつくんだよ!シズちゃんがバカすぎてムカつく!」

新羅からシズちゃんがヤバイって聞いて、最初はざまあみろって思ってたのに心配になってきて…。
だから新羅にシズちゃんがどこにいるか聞いたら、オレの隣の部屋にいるって言われて…それで新羅が寝てるのを見計らってこっそり来たのに。
ベッドにいないからどこにいるんだろうって思ってたらカーテンに隠れて三角座りしちゃってるんだよ?そんでいきなり自分の首絞めてさ…。

「オレ、生きてるよ」

だから自分を追い詰めないでよ。
今回の件はオレの不注意だったんだ。シズちゃんが自己嫌悪に浸る理由なんてないでしょ?

「イザヤ…」
「シズちゃんなんて大嫌いだよ」
「知ってる」
「でも死んでほしくない。生きててよ」

イザヤの真っ白い腕がオレの背中を乱暴に抱きしめた。
体温がダイレクトに伝わって、オレの身体に溶け込んでいく感覚がする。
オレ達は今、現実にいるんだなって。そんな当たり前のことをやっと理解することができた。

大きな窓にはオレを抱きしめるイザヤと、泣き出しそうな顔をしたオレの姿が池袋の夜を背景に映し出されている。

「バカ、っぐす、バ、カぁ…」

泣いているのはオレだけじゃなかったみたいだ。

「さっきからバカバカうっせぇよ」

お互いの涙の拭い方も知らないオレ達だけど、きっと心の癒し方は分かる。

「バカ、今日は喧嘩する気分じゃないんだ」
「こんな身体のヤツ相手に喧嘩なんかできるかよ、バカ」
「うん。だからさ、」

今日はこのまま一緒に寝よう。



(もう二度と悪夢にうなされないように)
(ずっと抱きしめててあげる)
(起きたらいつも通りのキミでいてね)
「ん…?…痛!」
「あ、イザヤ!!目を覚ましたんだね!」

まだ横になってなきゃダメだよ、と白衣を着た友人は苦笑した。

どうして新羅がここにいるんだ?ていうか、ここって新羅の家じゃん。
全身包帯だらけだし、オレの身に何があった…?

「本当に、二人の喧嘩は命懸けなんだね」
「え?」
「静雄が泣きながら電話してきたときはビックリしちゃったよ」
「シズちゃんが?」
「ああ、覚えてないんだね。仕方ないよ、こんだけ大怪我してるんだから」

新羅は半ば呆れた声でそう言うと、ベッドサイドに腰掛けてきた。
そしてオレの包帯だらけの腹を指差して、

「肋骨骨折、内蔵破裂、大量出血」

死にたいの?と静かに…明らかに怒った瞳で言った。
こんな彼を見たのは初めてで、返す言葉が見付からない。
表情筋が硬直しているせいでポーカーフェースさえも出来なくて、ただ無表情で彼の顔を呆然と見ることしか出来なかった。

少し経つと新羅はゴメンと一言言って、

「夜中にキミは静雄と喧嘩したんだよ」

キミは運悪く静雄の振り回した標識を避け切れなくて、反対車線のビルの壁に標識ごと飛ばされたらしい。

静雄から電話がかかってきて、セルティにここまで運んで貰ったんだけどさ…

「まぁ、酷い有様だったよ。キミも、静雄もね」
「シズちゃんも?」
「まさに精神崩壊状態でね、」

まさかあのシズちゃんがねぇ、と思わず笑いそうになったのを喉で止めた。

まあ、分かるよ。要するにシズちゃんは究極の自己嫌悪に堕ちちゃってるわけだ。

彼は沸点が低いし馬鹿力だが、心は人並み以上に脆い。
シズちゃんは昔から自分の強靭な肉体を嫌っていたからさ、今回の件でさらに精神的に追い込まれたんだろうね。