ヘタレ×ツンデレを目指したつもりです。玉砕!←

待ち合わせ時間にもなってないのに催促のメールをしちゃうシズちゃんって可愛いんじゃないかな?と。笑
しかも文字を打つときに緊張しすぎて一人で顔赤くしたり、送信したあとに送った内容を思い出して後悔してるとか(^q^)
そんな純粋乙女なシズちゃんが好きですWWW

お粗末様でした!
あと10分を切った。
恋人は本格的にソワソワし出して、緊張しているのが丸分かりだ。

さっきからタバコの消費量がすごい。
たぶん今ので6本目かな?
やっぱり、改めて見るとタバコ吸ってるシズちゃんってカッコイイ。
オレはタバコなんて大嫌いだけどね、シズちゃんは他のヤツとは別なんだよ。
目を伏せる仕種とか唇から白煙が漏れるところはそそるものがある。正直、エロい。

喧嘩人形ってニックネームのわりにルックスは完璧なんだからさ…周りの女の子たちがシズちゃんのこと見てるの気付いてないのかな?
なんか嫉妬しちゃうよ、女の子たちに。

ちょっとイライラしていながら観察を再開すると、シズちゃんは不意に煙草を携帯灰皿に押し当てて胸ポケットから携帯を取り出した。
躊躇っているようにそれを操作すると、

―ブーブーブー

コートに入れていた携帯が震えた。
まさかね、と携帯を開くと

「はははっ…最高だよ…」

オレは携帯を握り締めたまま人混みの中へと駆け出した。
俯いている恋人へ向かって。



(シーズちゃん、おまたせ)
(おせぇよ…)

(まだ待ち合わせ時間の5分前だよ?)
(…うっせぇ)
(『寂しいだろ、バカ』でしょ?)
(っ…ムカつく……)
久しぶりにシズちゃんとゆっくりする時間ができた。

ずっとこうするタイミングを見計らってたんだけど、情報屋っていうのもなかなか忙しくてね。
今日も夜からはちょーっと自殺のお手伝いがあるから、シズちゃんとデートできるのは夕方まで。

ほんっと、オレとシズちゃんの大事な時間を邪魔するなんて迷惑な客だよ。
死ぬときまで人に迷惑かけるなんて、ありえないね。

「一人で死ねよ」

小声でそう愚痴って、人混みに紛れながら60階通りを歩いていると、金髪にバーテン服を着込んだ長身の恋人が遠くに見えた。

まだ待ち合わせの時間まで15分もあるのに…
さすがシズちゃん。めちゃくちゃ可愛いことしてくれるね。

「クククッ、予定変更」

シズちゃんを少し観察してみることにした。

とりあえず場所移動したいところだが、これ以上近付くとシズちゃんにあるイザヤ様レーダーが働きそうなので、ここから観察することにする。
まあここからだと顔もよく見えるし、人の邪魔になることもないからいいか。

シズちゃんに目をやると、携帯の時計を何度もチラチラ確認していた。
黒い服を着た人間が近くを通る度に顔を確認していて、ちょっと…かなり可愛い。

改めて、シズちゃんってウブなんだなーって思った。
見た目はすごく厳ついのに、自分の能力を嫌っていて、こういうことにも疎いし。
恋人だってオレが第一号らしい。
でも、これは仕方ないことなんだろうね。シズちゃんって力の加減が苦手だから、もし付き合ったときに女の子を傷付けるのが怖かったんだろう。