もう投げれるものが少なくなってきた。
あたり一面にはかわされてしまった自販機やごみ箱、店の看板が散乱している。
こんだけ暴れるとさすがのオレでも疲れてきた。
なのに目の前のヤツはムカつくくらい清々しい顔で、口角を吊り上げてオレを見ている。
気に喰わねぇ…!
あの冷たい眼差し、
人を馬鹿にした口調、
理屈の羅列、
全部が全部、気に喰わねぇ!
最後に唯一残っていた標識を、目一杯の力で横から回し投げた。そのとき、
「ぁ、…ッヴ…」
「あ…まずい!!」
イザヤが足元の自販機に躓いて、バランスを崩した。
ヤバいと気づいたときには既に標識ごと壁にぶっとんでいて、
いそいで駆け寄ると、後頭部から血を流して壁にもたれ込んでいた。
流れる血はドクドクと止まることなく、壁を伝って赤い水溜まりを作る。
その血溜まりが大きくなるのに比例して、呼吸音が薄れていくのが分かった。
『人殺し』
『お前のせいで皆不幸になる』
『死ねよ』
「違う、違う違う違う…ちがう…」
…違うはずがない。
全部、オレのせいだ。
オレさえいなければこんなことにならなかった。
どうしてオレは生きてる?
あたり一面にはかわされてしまった自販機やごみ箱、店の看板が散乱している。
こんだけ暴れるとさすがのオレでも疲れてきた。
なのに目の前のヤツはムカつくくらい清々しい顔で、口角を吊り上げてオレを見ている。
気に喰わねぇ…!
あの冷たい眼差し、
人を馬鹿にした口調、
理屈の羅列、
全部が全部、気に喰わねぇ!
最後に唯一残っていた標識を、目一杯の力で横から回し投げた。そのとき、
「ぁ、…ッヴ…」
「あ…まずい!!」
イザヤが足元の自販機に躓いて、バランスを崩した。
ヤバいと気づいたときには既に標識ごと壁にぶっとんでいて、
いそいで駆け寄ると、後頭部から血を流して壁にもたれ込んでいた。
流れる血はドクドクと止まることなく、壁を伝って赤い水溜まりを作る。
その血溜まりが大きくなるのに比例して、呼吸音が薄れていくのが分かった。
『人殺し』
『お前のせいで皆不幸になる』
『死ねよ』
「違う、違う違う違う…ちがう…」
…違うはずがない。
全部、オレのせいだ。
オレさえいなければこんなことにならなかった。
どうしてオレは生きてる?