新羅の家に着くのは思ったよりも早かった。
玄関には既にセルティが出迎えてくれていて、オドオドしながら『大丈夫か?』とオレと、オレに抱えられて眠るイザヤを交互に見た。
大丈夫だと言う変わりに微笑むと、安心したように『よかった。中で新羅が待っている』と言って、そのまま仕事に行ってしまった。
「よく寝たまま連れてこれたね」
「ああ。そのまた暴れられるとオレも困るからな」
オレ達はベッドの側にある真っ白い椅子に腰掛けて、コーヒー片手に話していた。
傷口のケアをしたイザヤは簡易ベッドに横たわり、死んだように寝ている。
オレと新羅は治療中にイザヤを起こさないように必死だった。
最初連れて来たときは、医療器具を一通り破壊した。
前々回は、暴れ叫んでオレの首を絞めてきた。
前回は、泣き叫びながらこの場で自傷を始めた。
今回は上手いこと連れてこれてよかった。
ああも毎回暴れられては、新羅に申し訳ないしイザヤ自身にもよくない。
こいつは毎回目が覚めると、泣きそうな顔で謝罪してくる。
また暴れたんだね。迷惑ばかりかけてごめん。嫌いにならないで。見捨てないで。
そう言って、また自分を追い詰めるんだ。
だから、謝る要素を減らすためにも被害は極力おさえたい。
「あのさ、静雄」
「なんだ?」
「彼は睡眠薬をODしているように見えるよ」
周りに敏感なイザヤがこうも起きないなんて変だろう?毎回毎回パッと目が覚めて好き勝手やらかすのに、今日は寝返り一つしないんだからね。
「ボクは前回、彼に精神安定剤と睡眠薬を処方したんだ。覚えているよね?」
「ああ」
「二週間分の28錠ずつ彼に渡したんだけど、どうやら一気に飲んでしまったみたいだ」
リミッターが外れなければ、彼は変人であることを除けば普通の人間だ。つまり、薬を飲む必要性など普段の彼には皆無なんだよ。
でもね、リミッターが外れたらどうも自分を抑えられないみたいだからさ…
「助かりたい一心で飲んだんだろう」
でも薬って大量に飲むとなかなか面倒なんだよ。
ドラッグだからね、引きずるよ。特にこういう類のは依存症になりやすい。
内臓にも悪いし、副作用も強いからオススメはしないんだ。
玄関には既にセルティが出迎えてくれていて、オドオドしながら『大丈夫か?』とオレと、オレに抱えられて眠るイザヤを交互に見た。
大丈夫だと言う変わりに微笑むと、安心したように『よかった。中で新羅が待っている』と言って、そのまま仕事に行ってしまった。
「よく寝たまま連れてこれたね」
「ああ。そのまた暴れられるとオレも困るからな」
オレ達はベッドの側にある真っ白い椅子に腰掛けて、コーヒー片手に話していた。
傷口のケアをしたイザヤは簡易ベッドに横たわり、死んだように寝ている。
オレと新羅は治療中にイザヤを起こさないように必死だった。
最初連れて来たときは、医療器具を一通り破壊した。
前々回は、暴れ叫んでオレの首を絞めてきた。
前回は、泣き叫びながらこの場で自傷を始めた。
今回は上手いこと連れてこれてよかった。
ああも毎回暴れられては、新羅に申し訳ないしイザヤ自身にもよくない。
こいつは毎回目が覚めると、泣きそうな顔で謝罪してくる。
また暴れたんだね。迷惑ばかりかけてごめん。嫌いにならないで。見捨てないで。
そう言って、また自分を追い詰めるんだ。
だから、謝る要素を減らすためにも被害は極力おさえたい。
「あのさ、静雄」
「なんだ?」
「彼は睡眠薬をODしているように見えるよ」
周りに敏感なイザヤがこうも起きないなんて変だろう?毎回毎回パッと目が覚めて好き勝手やらかすのに、今日は寝返り一つしないんだからね。
「ボクは前回、彼に精神安定剤と睡眠薬を処方したんだ。覚えているよね?」
「ああ」
「二週間分の28錠ずつ彼に渡したんだけど、どうやら一気に飲んでしまったみたいだ」
リミッターが外れなければ、彼は変人であることを除けば普通の人間だ。つまり、薬を飲む必要性など普段の彼には皆無なんだよ。
でもね、リミッターが外れたらどうも自分を抑えられないみたいだからさ…
「助かりたい一心で飲んだんだろう」
でも薬って大量に飲むとなかなか面倒なんだよ。
ドラッグだからね、引きずるよ。特にこういう類のは依存症になりやすい。
内臓にも悪いし、副作用も強いからオススメはしないんだ。