子どもたちはいろんなところで愛情をほしがっています。
野球好きのAくん(4年生)
小さな頃に虐待にあったり、彼自身少しADHDの傾向があったり…
素直でお母さんが大好きで彼自身毎日頑張っています。
しかし学校の配慮が不十分な上にお母さん自身が理解しようとしていな部分が多くありました。
やはりストレスが溜まったり
お母さんの愛情を感じれない日が続くと不安定になってしまう…
それが溜まりに溜まって爆発してしまう…
お母さんから怒られてしまう…
そんな悪循環が続いていたのですが
周りの保護者のサポートや学童保育の指導員の助言で
検査を取ったり、カウンセリングを受けたりと
少しずつですが良い親子関係、彼自身も落ち着きを取り戻しつつありました。
彼は少年野球練習に休みの日に行く時お弁当を持ってくるのですが…食べません。
“何で?”と尋ねると“朝家で食べて来たからいらんねん!”
またあるときは“家に弁当わすれた!!”と…
絶対にお母さんがお弁当を作ってくれているはずなのに…
なぜか??
よくよく話を聞いてあげると彼は“俺はおにぎりを作ってほしいねん…”とポツリ
“じゃお母さんに言ってみ”と彼に話をし、彼の口からつたえましたが次も彼はお弁当を持って来ませんでした。
その次も、その次も…
こっそりお母さんに直接話もしましたが…
やはり彼はお弁当を持って来ません。
お母さんは“ちゃんと“ちゃんとお弁当は作ってあげてる!!何で食べないの!!”とスタンスを変えません。
それはそんなんですけど…
“どうしてもおにぎりがいい”と言う気持ち…お母さんお願いだから分かってあげて!!と粘り強い説得と祈る日々が続きました。
もう周りからは諦めムードが漂ってきたある土曜日
彼がお弁当を持ってきたのです!!
嬉しそうに、そして自慢げに“これお弁当!!ええやろ!!”
“よかったな~”となぜかハイタッチ!!
ペロッとおにぎりを食べると彼は大好きな野球の練習に走って行きました!!
いつもより大きな声で“行ってきまーす!!”と言って…
お母さんありがとう!!よく頑張ってくれました!!
彼にとってはどんな手の込んだお弁当よりおにぎりがお母さんからの愛情を感じるかたちだったのです。
子どもたちはそれぞれいろんなかたちで愛情を受け取ろうと必死です。
少し手間かも知れませんが子どもたちがほしがってる愛情のかたちに目をむけてあげてほしいと思います。