ハッハッハッ....
急いでお家(モデルルーム)に戻ったんだ。
「おーい。猫ちゃん。ごめんね。出ておいで」
お姉さんに見つからないようにそっと忍びこんで探したけど、
急いで来たから鼻息が荒いせいで見つかっちゃった。
「今日はみんなでお出かけなんじゃなかったの?」
「それが、そのぉ...」
「うちの猫ちゃんも一緒なんでしょ。いつも有り難うね!」
「それが、そのぉ...」
「エ~~もうっ。何やってんのよ」
いつも優しいお姉さんも鬼の形相です。
当たり前だよな。どうしよう。
「そういえば、ほらっ、うちのマンションって屋上テラスからスカイツリーが見えるでしょ。
猫ちゃんはそれに凄く反応してたわ。」
「あっ!実は僕ら家族も興味があって、今日行く予定だったんだ」
「!」
間違いない。
猫ちゃんは僕らがスカイツリーに居ると思って向かったんだ。
お姉さん、待っててね。絶対見つけだすからね!
まずはパパとママに報告しないと。
浅草寺の入口で待ってるって言ったのに、そこには先ほどの子供達しか居ませんでした。
もう、みんなどこいっちゃったんだよ。
子供達に聞いてみると、パパ達は何だかお腹がすいたって言ってたらしい。
まったくしょうがないなぁ、パパが寝言で言ってた豚カツ屋さんから探すとするか。
「らっしゃい!」
「パパっママっ。」
「んっ、坊や、此処には来てないよ」
「そーですか....すみません。」
ここの豚カツ屋さんにはいないのか....。
じゃあ、お寿司屋さんかな。
「パパっママっ。」....
このあと、鉄板焼き屋さん、天ぷら屋さん、和菓子屋さん
とぐるぐる回ったけど、パパ達の姿はどこにもありませんでした。
もー何やってんだよ。しかし、浅草にはほんとにお店が一杯だなぁ。
あーお腹すいた。グーグーだよ。
なんとも言えない気持ちで、てくてく歩いていると
あっ大将。
バイト先の大将がさっきの自転車に乗って現れました。
「大将、パパとママどこに行っちゃったんですか?」
「おうっケンケン。猫ちゃん見つかったか?パパ達ならそこの洋食屋にいるよ。
早く行かないとケンケンの分まで食べられちゃうぞぉ。」
冗談言ってる場合じゃないよ。
実はね,,,,
「しょうがねえなぁ。後ろに乗んな。スカイツリーまでかっ飛ばすぞ!」
うわっぁ!大きいなぁ!
スカイツリーはまさに世界一の建物でした。
ケンケンはつい足元が震えてしまいます。
でも、大好きな妹分だもん。絶対に助けるんだ!
いよいよ覚悟を決めました。
「大将、パパとママに連絡してください。僕は上に登って探してきます。」
さすが王様の息子さんだ。泣けるねぇ。
「まかしとけ!すぐに呼んでくるからなっ!」
その様子をすぐそばの柱の影で、モデルルームのお姉さんが息を殺して見ていたことを
ケンケンも大将も気づくはずはありませんでした。
お姉さんは何者?味方なのか敵なのか。
────────────────────── 次回更新日:12月09日
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