浅草もキレイな桜が満開になりました。
ケンケンは、このピンク色の花のことを知らなかったので
毎日その美しさにうっとりしています。
しかも気候もよろしく
ついつい気持ち良くて眠たくなってしまいます。
パパとママは
「上野の力力と真真に赤ちゃん誕生か?!」
の報道を見て気が気ではないようです。
そのせいで、パパ達は現在仕事がお休みなのです。
そして、どうやらパパの実家へ戻るという意思は本気らしく
ママもどうするか迷ってるみたい。
中華屋に来るお酒好きのお姉さんはといえば、
ちょくちょくモデルルームにやってくるようになりました。
もちろん、スタッフさんと真面目な話をしてるけど、
そのあとは、僕のバイトが始まるまでは一緒に遊んでくれます。
「ねえケンケン、パパとママも誘ってお花見に行きましょうよ!」
「お花見?」
「ほら、今浅草はいつもよりもいっぱい人がいるでしょ。
みんなキレイな桜を見に来ているのよ!」
「そうだったんだ!本当にキレイだよね~。バイトの行きも帰りも
いつも見とれちゃうんだよ」
「じゃあ、週末は絶対約束ね!」
「OK!」
お姉さんはきっと花よりもお酒なんだろうな。
でも、そしたらパパだって大喜びだな。
「みんな準備できたぁ~」
日曜日お姉さんは朝一番で、モデルルームにやって来ました。
「車にいっぱいお酒積んで来たわよっ!」
その言葉にパパは大喜びで飛び出しました。
「お前達っ、早く行くぞ!」
車で来たっていうことは、お姉さんは明日の朝まで飲むつもりなのかな。
でも、ここに泊まればいいし。今日は楽しい一日になりそうだ。
そんなこんなで、隅田川沿いをみんなで歩いていると
一瞬何かが見え隠れしました。
「んっ、暴暴(ボーボー)?!」
「パパったら、何言ってるのよ」
「いや、気のせいかな.....」
とその時、大きなパンダと軍服を来た人たちが一斉に僕らを取り囲みました。
「貴様を王国へ帰すわけにはいかないのだっ」
大きなパンダ(暴暴)が叫びました。
「お前達、いつから...」
「王はじきに死すだろう。お前さえ戻らなければ、我々が新しい国を創るのだ。
もう、平和だとか仲良しとか、子供みたいな国とはおさらばだ!」
「ちょっと、あんた達。いきなり何なの。私たちはこれからお花見なの!」
お姉さんはスタスタと突破しようとしました。
「キャ」
軍服達はお姉さんを投げ飛ばしました。
ケンケンは頭にきて飛びかかっていきました。
でも、大きなパンダはびくともしません。
「お前達の好きにはさせん。王国はこれからもずっと変わらないぞ」
パパはそう叫んだものの、この場をどう乗り切るか決めかねていました。
その時、いつかのチビっ子達がパパの視界に入りました。
「ほらっ!これを」
チビっ子達は、自分たちの自転車を指差しています。
パパの目がキラリと光りました。
────────────────────── 次回更新日:04月27日
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