ドドドドッ!
「お姉さんっ、やっちゃいな!」
怒りに燃えるママたちが轟音とともにやって来ました。
そして、車は軍服達のバイクを次々となぎ倒していきました。
「何事じゃ?!」
暴暴は突然の出来事に驚いています。
「うるさいっ!あんたらのおかげで飲み会が台無しだってんだよ!」
プンプンのお姉さんは車から降りるなり怒鳴りつけました。
暴暴と軍服一同は。「はっ?」とあっけにとられてしまいました。
「ケンケン、パパっ、大丈夫?」
ママも車から降りて来るなり足早にケンケンたちに駆け寄りました。
「ほんとに、何なんだっ、
お前達はっ!えーい、早く片付けろっ!!」
暴暴はイライラしながら軍服たちに命令をかけました。
そこへ
ピュー、ピュー
とお姉さんが水鉄砲を放ちました。
ケンケンと遊ぶために車の中にはお酒だけではなく
オモチャも入れておいたのです。
ひるんだ軍服たちをパパが自転車で
バタバタとやっつけていきます。
「いいぞパパ!いけぇ~!」
ママも興奮して応援しています。
ケンケンもパパに続いて戦いの中に入っていきました。
武器は無いけど必死にパンチを繰り出しています。
ケンケンは軍服たちにいっぱい殴られたけど、その倍はやり返しました。
その立ち向かう姿勢にパパもママも嬉しさがこみ上げてきました。
エイヤー、バシッ、ソイヤー、バシッ、ピュー....
パパとケンケン、そしてお姉さん(?)の強さに
軍服達は逃げ出していきました。
「おのれ~」
とうとう敵は暴暴だけとなりました。
そこへお姉さん(敵国のお姫様)がパパのもとにそっと近づきました。
「スコットさん、これを使ってくださいな」
それは、姫がお守りのように大切にしている木刀でした。
パパは武道の達人でもあるのです。
祖国で姫に武道を教えているころ、パパが姫にプレゼントしたものでした。
「姫、かたじけない」
パパは少しずつ暴暴との間合いを詰めていきます。
パパの実力をよく知る暴暴は焦りはじめました。
「う~....」
「なあ、暴暴。もう勝負は着いたも同然だ。
負けを認めて軍服達と祖国へ帰れ!」
「う、うるさい!
お前みたいな者に俺様が負ける訳がないだろう」
そう言いながらも後ずさりしていきます。
するとそこに、軍服が忘れていった鉄のチェーンが落ちていました。
暴暴は「しめた!」と思いました。
「分かった。俺様の負けだな...。」
とパパに背を向けて立ち去る素振りをみせながら
チェーンを掴むと振り向きざまにパパ目がけて飛びかかりました。
パパもその瞬間はほんの少しだけ油断していました。
「ニャーっ!」
「パパっ!」
「スコットさん!」
みんなの叫び声より一瞬はやく猫ちゃんが飛び出し、暴暴の足に噛み付きました。
速度が落ち、ぐらついた暴暴めがけてパパの木刀が振り下ろされました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「猫ちゃんありがとうね」
戦いが終わり、
ケンケンと猫ちゃんは以前と変わらない感じで
じゃれ合っています。
「さあ、戻って飲み会の再開よっ」
お姉さんとママは
「イイ運動したから酒も美味いよっ」と言ってみんなをせかします。
「ところで、姫。これからどうするんだ」
「.,....」
「だったら、しばらく浅草にいればいい。
猫ちゃんはケンケンから離れないぞ」
「私のこと恨んでないですか?」
「いやいや、今回も結局助けてもらったし。感謝してるよ」
「さっ、姫様も早く車に乗って!」
ママが呼んでいます。
車にはみんな乗り込んでふたりを待っています。
「パパは自転車でいいわよねっ、フンッ」
ママはそういって車のドアを閉めてしまいました。
少々ヤキモチを焼いているみたいです。
────────────────────── 次回更新日:06月15日
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