パパは一瞬の隙をついて、
自転車に飛び乗りました。
必殺の曲芸!
軍服達を次から次へと蹴散らしました。
さすが、パパ!相変わらず本気になると強いです!
「ソレッ!エイッ!」
しかし、バタバタと敵を倒していくものの
逆に軍服の数もどんどん増えていきます。
「ワッハッハっ!お前を倒すためだ。
我々も総勢でやって来たのだよ!」
暴暴は、勝ち誇ったような笑みをうかべています。
パパは考えました。
このままでは、そのうちに花見客にまで迷惑をかけてしまう。
「ママっ、お姉さんを頼む。ケンケン、乗れ!」
パパは自転車に僕を乗せて一気に大通りに向かいました。
「何!逃げるのか。待てっ」
「ケンケン、とりあえず人が少ないところへ移動するぞ。
勝負はそこからだ!お前も戦えるか?」
「もちろんだよ!絶対負けないっ!」
案の定、暴暴を先頭に軍服の集団が追いかけて来ました。
しかし、予想に反して敵は何とオートバイでやって来ます。
しかも、弓矢や鎌など、
いくつもの武器を手にもっているではありませんか。
軍服が投げて来た鎌が頬をかすめました。
「あいつら、いつのまにオートバイを。自転車ではなかったのか....。」
敵達は自転車ではパパにかなわないので、
こっそりとオートバイを調達していたのでした。
そして、気がつけばもう、真後ろまで迫っています。
「覚悟!」
敵達は一斉に矢を放ちました。
僕らは辛うじて避けましたが、
矢のひとつが自転車のタイヤにささってしまいました。
スピードを出していたので、パパもケンケンも
もの凄い勢いで地面に叩き付けられてしまいました。
「うぅ~」
パパはフルパワーで自転車をこいでいた疲れから、なかなか起き上がれません。
こうなったら僕が戦わなきゃ!
しかし、武装した敵に対して、ケンケンは何も持っていません。
「どうした、もう終わりか!ワッハッハ!!」
暴暴は嬉しくてたまらないらしく、小躍りしています。
「まだまだっ!僕たちは負けないよ!」
ケンケンは暴暴に体当たりしようとしましたが、
軍服のひとりに軽く投げ飛ばされてしまいました。
「なあ、お前ら、最後は力が勝つのだよ。
優しさなんて、我々の国にはいらない。
そろそろ、お開きだな。
さて、この坊主から始末するとするか」
軍服のひとりが鎌を振り上げました..........
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~その頃、残されたママとお姉さんは......~
「もうっ、何なの。あのパンダ。ねえママ」
お姉さんはいきなり投げ飛ばされたのでプンプンカンカンです。
しかも、せっかくのお酒にもまだ手をつけていないので
超ムカついていました。
とその時、軍服達が一斉にオートバイにまたがり発進するのをママは見ました。
「ねえ、お姉さん。事情はあとで話すから、力になってくれないかしら?」
「どういうこと?」
「ん~、簡単に言うとね、あの軍服達をやっつけてほしいのよ」
お姉さんは「?」でしたが、このイライラの原因である軍服達をやっつけるのは
願ったり叶ったりです。
「よっしゃ!じゃあママ、車に戻りましょう」
────────────────────── 次回更新日:05月18日
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