第十六話 絶体絶命 | レーベン 浅草 ブログ

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パパは一瞬の隙をついて、


自転車に飛び乗りました。


必殺の曲芸!


軍服達を次から次へと蹴散らしました。


さすが、パパ!相変わらず本気になると強いです!


「ソレッ!エイッ!」


しかし、バタバタと敵を倒していくものの


逆に軍服の数もどんどん増えていきます。


「ワッハッハっ!お前を倒すためだ。



我々も総勢でやって来たのだよ!」


暴暴は、勝ち誇ったような笑みをうかべています。


パパは考えました。


このままでは、そのうちに花見客にまで迷惑をかけてしまう。


「ママっ、お姉さんを頼む。ケンケン、乗れ!」


パパは自転車に僕を乗せて一気に大通りに向かいました。


「何!逃げるのか。待てっ」


「ケンケン、とりあえず人が少ないところへ移動するぞ。


勝負はそこからだ!お前も戦えるか?」


「もちろんだよ!絶対負けないっ!」







案の定、暴暴を先頭に軍服の集団が追いかけて来ました。


しかし、予想に反して敵は何とオートバイでやって来ます。


しかも、弓矢や鎌など、


いくつもの武器を手にもっているではありませんか。


軍服が投げて来た鎌が頬をかすめました。


「あいつら、いつのまにオートバイを。自転車ではなかったのか....。」


敵達は自転車ではパパにかなわないので、


こっそりとオートバイを調達していたのでした。


そして、気がつけばもう、真後ろまで迫っています。





「覚悟!」






敵達は一斉に矢を放ちました。


僕らは辛うじて避けましたが、


矢のひとつが自転車のタイヤにささってしまいました。


スピードを出していたので、パパもケンケンも


もの凄い勢いで地面に叩き付けられてしまいました。






「うぅ~」







パパはフルパワーで自転車をこいでいた疲れから、なかなか起き上がれません。


こうなったら僕が戦わなきゃ!


しかし、武装した敵に対して、ケンケンは何も持っていません。


「どうした、もう終わりか!ワッハッハ!!」


暴暴は嬉しくてたまらないらしく、小躍りしています。









「まだまだっ!僕たちは負けないよ!」


ケンケンは暴暴に体当たりしようとしましたが、


軍服のひとりに軽く投げ飛ばされてしまいました。


「なあ、お前ら、最後は力が勝つのだよ。


優しさなんて、我々の国にはいらない。


そろそろ、お開きだな。


さて、この坊主から始末するとするか」


軍服のひとりが鎌を振り上げました..........





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・









~その頃、残されたママとお姉さんは......~


「もうっ、何なの。あのパンダ。ねえママ」


お姉さんはいきなり投げ飛ばされたのでプンプンカンカンです。


しかも、せっかくのお酒にもまだ手をつけていないので


超ムカついていました。


とその時、軍服達が一斉にオートバイにまたがり発進するのをママは見ました。


「ねえ、お姉さん。事情はあとで話すから、力になってくれないかしら?」


「どういうこと?」


「ん~、簡単に言うとね、あの軍服達をやっつけてほしいのよ」


お姉さんは「?」でしたが、このイライラの原因である軍服達をやっつけるのは


願ったり叶ったりです。


「よっしゃ!じゃあママ、車に戻りましょう」

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────────────────────── 次回更新日:05月18日

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