『舞台では、その人の全てが現れる』

舞台に関われば関わる程これを実感する。

昔、ダンス仲間がこう言った。
「舞台では何時もの自分ではない自分になれる」
これを聞いた時、心の中で激しく疑問が湧いた。
自分じゃない自分って何?
じゃあ舞台に立っているのは誰??

舞台の上で、どんなに格好付けても
実際は「格好つけてる」だけだから
「格好悪い」と、私には映る。
私は「自分自身」で立ちたいし
どう取り繕っても見る人には
伝わっているだろうと考えていた。
また、どんなに有名なダンサーでも
技術だけが見える踊りには
興味を持てなかった。


そして、先日行われた
【日野晃ソロドラムコンサート】
日野先生は、日々全力で自分の人生と
周りの人に向かい合っている。
舞台でドラムを叩く日野先生から
見ている人が様々な事を感じるのは
至極当たり前の事なのだ。
舞台の上には「日野晃」が居り、
ドラムを通して「日野晃」が全開全力で
客席へ向かってくる。

意識しようが、していまいが
見た人全員が身体で何かを感じ取っていた。
その証拠に、会場から出てきた観客は
皆表情が緩み、生き生きとしていた。