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旬のネタ、好きな音楽・車・食べ物ネタ、発酵間近の寝かしたネタなど気まぐれに書いていますので、目が耳に届くぐらい長い目で見守って下さい。

写真のないブログですが、想像力をお借りして、温かい内にお召し上がり下さい。

  『このミステリーがすごい!2023年版』


第2位 『名探偵のいけにえ−人民教会殺人事件−』

    【白井 智之氏】


名探偵のいけにえは、


実在した新興宗教団体【人民寺院】が、

南米のガイアナで開拓し、

集団生活していたジョーンズタウンにて、

1978年に青酸化合物を混入した葡萄味の飲料を飲み、教祖を始め約900人の信者が集団自決(一部殺害)した「人民寺院集団自決」などをモチーフにして、

舞台を【人民教会】と置き換えて描かれているようです。



物語は、探偵の大塒 宗(おおとや たかし)の助手である有森りり子が、

南米のガイアナで教祖ジム・ジョーデン率いるカルト教団【人民教会】が集団生活し理想郷とする集落【ジョーデンタウン】へ、

大塒に内緒で調査団の一員として、奇蹟の真偽などを調査に行ったきり帰りません。

安否を心配した大塒は、ルポライターの乃木 野蒜(のぎ のびる)と共にジョーデンタウンに乗り込みます。


ジョーデンタウンでは、信者は病気にかからないし、怪我も無く、更に失われた四肢ですら蘇る奇蹟が常識で概念でした。

余所者からしてみれば、ありえない世界・信仰ですが(笑)


教団にとって、余所者は不純物であり非常識。

訪れていた調査団のメンバーが次々と殺害されます。

その犯人捜しや教団の真相追及に、大塒とりり子の探偵コンビがジョーデンタウンに留まります。

教祖は奇蹟のカリスマか、それともヤク中の詐欺・ペテン師なのか?

大塒とりり子は難事件を解決し、無事に日本へ帰れるのか…



読者を魅了したのが(お腹いっぱいの読者もいるようですが)、圧巻の150ページに渡るドンデン返しの解決編!!(3種類用意している多重推理のようです)


① 有森りり子による、穏便で教団への譲歩策の推理

② 大塒による、信者の立場【奇蹟は常識!が前提】

  に立った推理

③ 大塒による、余所者の視点に立った

  【奇蹟は起こらない】推理



表紙のイラストの有森りり子が、清原果耶さんが演じたTVドラマ版『霊媒探偵・白塚翡翠』に似てる気もしますけどね。


呪術廻戦の様に、えっ!まさか、あの人が退場🙍…もあるようですが。


ラストで、奇妙なタイトル『名探偵のいけにえ』が解明され、

『名探偵のはらわた』の名探偵 浦野 灸(=Q)も登場するそうです。


人民寺院による集団自決事件…何か似た話を読んだ記憶があると思ったら、漫画『多重人格探偵サイコ』の重要キャラクター、

カリスマのロックミュージシャンでありテロリストで、教会で集団自決を起こした【ルーシー・モノストーン】のモデルでした。





話は変わり、高嶺の花のメルセデス・ベンツ。

好きなのが、クーペとゲレンデヴァーゲン(買えないけど😅)

メルセデスは、お金持ちとアウトレイジな人々のイメージがありましたが、


DOHCエンジン・マニュアルトランスミッション・オーバーフェンダー・大型リアスポイラーで武装した、レースに勝つためのベース市販車(BMW−M3やGT-R、EVO的立ち位置)だった190EエヴォリューションⅠ&Ⅱと、

ミディアムクラスのボディに、V8の5Lエンジンをブチ込み、持て余すスペックにオーバーフェンダーや足回り・ブレーキらの強化で対応した500E(開発にポルシェが関わったことでも有名で、RE雨宮の雨宮氏も乗っていたと記憶しています)

そして、ケーニッヒによるチューンド・ベンツで興味を持ったのが懐かしい。


現在ではメルセデス・ベンツの傘下になった

【AMG(エーエムジー)】ですが、元々はレースでの活躍やベンツのエンジンをチューニングして高性能のベクトルを更に拡げたことで有名な、独立したチューニングメーカーで、

外見はオリジナルのホイール・ブレーキキャリパー・マフラー、必要最低限のスポイラーとさりげないAMGのエンブレムと派手さ控えめで、

知る人ぞ知る、アルピナやルーフらと同様のフレンチブルドッグの皮を被ったピットブル(笑)

本革のバケットシートや、サーキットやアウトバーンで本領発揮の引き締められたサスペンションなど刺激的だけど過激じゃないのも🙆



例えば、【AMG  300E 6.0 通称:ハンマー】

メルセデス・ベンツ300E(W124)のボディに、元のエンジン・直列6気筒3リッターSOHC 185PSから、

「AMG開発のエンジン・V型8気筒6リッターDOHC4バルブ 約385PS」へ換装。

スピードメーターは300km/hを刻んでいます。


エンジンは、マイスターと称される資格を持った熟練工が、1基のエンジンに対して1人が担当し、高精度な手組みで組み上げます。

組み上げられたエンジンのヘッドカバーには、担当のマイスターの名前が彫り込まれたプレートが貼り付けられます。

オートメーション化の中で、AMGのこだわりにロマンと信頼の証のようにも思えます。


プレートのエンブレムがアルピナに少し似ているのは偶然でしょうかね?

昔は、勢いのあった三菱自動車のデボネアやギャランにAMGモデルがありましたけどね。


AMGの他に、【ロリンザー】【ブラバス】【カールソン】らのコンプリートカーもあるので、高価ですが普通のベンツでは物足りない方への欲求や存在感を満たしてくれる快速なメルセデスがあります🙇


メルセデス・ベンツの専門誌『オンリーメルセデス』

2012年と少し古いですが、AMG特集にソソられページを捲ります。

メルセデスをイジる人やAMGを満喫している人が結構多いんですね。


AMGにまつわる語句の解説やエンジンチューンに使われるチューニング用語やメンテナンスに、G63AMG(ゲレンデヴァーゲン)、

ファブデザインによる、官能的にワイド化されたボディにカラーはマットレッド😍

さらに馬力も571PS→615PSへとチューニングが施された、SLS AMG ロードスター“Jetstream”とごちそうさまでした😋


余談ですが、少し年配の店長(?)が、

俺が買った【BiSH】の『REBOOT』のジャケットを開けて、Blu-rayをケースにハメようとしましたが、ラベルとケースに描かれた無数のボルトに幻惑されて、ケースに上手く装着させれなくて少し難儀そうでした😅