ひょんなことから
(それには間接的には、
ヒャダインさんやつんく♂さんも関係するのですが)
「フィロソフィーのダンス」
(The Dance for Philosophy)
という、
面白いネーミングのアイドルグループに行き当たりましてね。
「哲学のダンス」です。
結成は2015年7月だそうです。
メンバーは、
当初は5人だったそうですが、
市川菜々子さんが辞められて、
現在は
奥津マリリ(おくつ まりり)さん
佐藤まりあ(さとう まりあ)さん
十束おとは(とつか おとは)さん
日向ハル(ひなた はる)さん
の4人です。
早速、
「すききらいアンチノミー」を聴いてみました。
♪ (嫌い!)好きだ!
(大嫌い!)どっち?
今日は好き 昨日ふつう?
(大大嫌い!)好きだ!
(そう逆に!)嘘だ!
もしかして気になる?
ah どっちがどっちなの
すききらいアンチノミー
すぐにファンになりました。
作詞は、ヤマモトショウさん
作曲は、宮野弦士(みやの げんと)さん。
リリースは、2015年です。
「アンチノミー」?
二律背反?
カントの『純粋理性批判』に出てくるやつですね。
そう言えば、「フィロソフィーのダンス」、
略称は「フィロのス」なんだそうで。
なるほど。
18世紀のアイルランドの哲学者で、
すべてが心の中にあるとした
ジョージ・バークリーの著作に
『ハイラスとフィロナスの三つの対話』というのがありますが、
(岩波文庫に入っています)
フィロナスは、バークリーの分身ですけど、
「フィロのス」って、なんだかそれを連想させますよね。
もとの「フィロナス」(Philonous)は、
「知性を愛する人」を意味します。
それに、
ニーチェにすごく影響を与えたアメリカのエマソンは、
「楽しい知識」(これ、ニーチェの本の題名になりました)は「音楽やダンス」みたいなやり方で人々に伝えよ、
と言いましたし、
フランスの哲学者ジャック・デリダは、
哲学は「ダンスのステップでも踏むように」やりなさい、
と言います。
「フィロソフィーのダンス」
誰がそんな面白い名前を付けたんでしょう。
きっと、
プロデューサーの加茂啓太郎さんですね。
いろいろと想うところがおありなんだと思います。
とても楽しみなグループです。
頑張ってほしいと思います。
