2023年版『俺の日』その1 | 愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

一粒の雨にさえ心揺れることもある。いつもどんな時も心閉ざさずに…。

最初にお断りを。

毎年恒例の『俺の日』は12月16日に村松氏にご協力を仰ぎ、成り立っている企画です。

が、今年はツアーに合わせた故、当初は12/30と31に公開を予定していました(この辺の事情は文中にも有り)

ところが、当の私が年末インフルエンザに罹り、年明けまで延びてしまったのです。

半月遅れとなりましたが、愉しんで下されば幸いです。

 

 

私:初日のゼビオアリーナ仙台から参加されましたね。しかもアリーナが当たったとは幸運だなあ。

 

村松氏:何と今回はエンドロールに日付と会場名がなかったです。ダグ・ラポポートのギターは“ROCKIN' MY HEART”でレスポールでした。ストラトキャスターじゃないので『あれっ』て思いました。

 

私:“ROCKIN' MY HEART”は初演ライヴでもスタジオでも、シングル・コイル・ピックアップのギター使用はしていないと思いますが…。ジョン・マクフィーもリッチー・ジトーも。

ジョンは1981年の初来日以降フライングVを弾いていましたが、21世紀になってからですかね。ストラトに替えたのは。あれはトム・ジョンストンとパット・シモンズがハムバッキング・ピックアップで固定だったから、バランスを取るための措置だと思います。

リッチーもエルトン・ジョンのレコードを聴く限り、ストラト系の音ではないですね。

 

村松氏:でもきっと生でお聴きになればわかると思いますが、“ROCKIN' MY HEAR“”のあのギターは違和感。そこは洗脳されてるんで。しかし、2013年の山本恭司さんは違和感なかった。

 

私:山本恭司さんはあのカスタム・ギターで“YES MY LOVE”まで表現できる人ですよ。スライドで調弦を変えない限り、あの人は一本のモデルで大丈夫です。ファンもそれを期待しています。

 

村松氏:そうそう。あれはYAMAHA特注でかなりのカスタマイズをしてるようです。山本恭司ファンはあれ買った人多い。

 

私:少しギターの話に偏ってしまったかな(苦笑)

 

村松氏:私もダグと外園一馬さんの組み合わせに注目したいです。ベースはエド・ポールでなくて野崎森男さん。去年は吉田佳史さんがドラム。ファンは吉田さんとギタリストの米川英之さんがイマイチという人が多いです。国立競技場ではギターをトシヤナギさんで押さえていました。

 

私:次は名古屋。

 

村松氏:“ROCKIN' MY HEART”のギターは変えましたね。レスポールは同じですが、原曲に寄せてます。聴いてて、はたと気が付きました。主観ですけどね。

 

私:それはフレーズ、それともトーンですか?

 

村松氏:トーン、音色です。

 

私:今ツアーのキーポイントは“ROCKIN' MY HEART”ですか…もとより、あの頃の曲は大歓迎です。

 

村松氏:“WITHOUT YOU”も良いですね!そして“YES MY LOVE”も演りました。

 

私:さて、いよいよ大阪城ホール。私にとっては久々の会場です。

素晴らしかったが、私の体調がまだ本当ではないので、やや疲れてしまった。

外園さんは器用。しかし、エフェクターを深く掛けているせいか、どのギターも似通ってしまう欠点がありますね。そうは言っても、“カモン・ベイビー”のスライドはいつものトーンが聴けて感心しました。チェリー・レッドのES-335使用。

ダグはご指摘のように、レスポール・スタンダードとレスポール・カスタムがメイン。“I AM”だけは二人共ストラトでした。うっとりするトーン…。

 

ところで2023年版『俺の日』をお願いするよう、当然考えています。しかしツアーと思い切り被る事と、毎回80年代の話ばかり伺うのもどうかと感じ、本ツアーに焦点を絞ろうと思いました。されば曲名を出さざるを得ず、12/16ではなくツアー終了後にしか公開できません。

 

村松氏:横浜アリーナ終わればいいでしょう。

 

私:ありがとうございます。

さて、次は150回目の武道館公演ですね(笑)

 

村松氏:150回目はゲストが来る説はありました。矢沢さん的にはサプライズより手堅く締めたようです。今日気が付いたのは“Please, Please, Please”にはストリングス入ってますね。

“ROCKIN' MY HEART”はダグの音がオリジナルに徐々に寄せてる感あり、恐らく気にしてるかと。「1982 P.M.9 LIVE」に洗脳されてる人間としては『まだ聴こえない』が毎回脳内再生されます(笑) おっと、それは"WITHOUT YOU"でした。

今日は全体的に調子良かったみたいです。

 

私:ギタリストの外園さんのことはそれまで全然知りませんでしたが、永ちゃんのスタジオ盤を熱心に聴かれていたと思います。

 

“チャイナタウン(1998version)”でグレッチをプレイして、“あの音”を再現していたのが好例でした。どう評価しますか?今後も参加してもらいたい?

それと、ホーン・セクションはヨーカンさんとは異なり、トランペット×2、トロンボーン×1、テナー×1とわかりやすくオーソドックスな編成でした。しかし思ったほど登場場面がなかったです。

 

村松氏:外園さんはあまり出番が多いとは言えず、個性があるかどうかも現時点ではわからない。矢沢さんのメンバーでいつの間にか呼ばれなくなった人は多いです。柳沢さん、米川さん、飯室さん、バッキーさんなど。

ホーン・セクションは少ないですが、去年のヴァイオリンのAyasaさんはもっと少ないし、"TOKYO ZOOの"ギタリストの方も出番があそこだけ。名前も公表されてない。

実は土曜日には“China Girl“を演ったたそうです。

 

私:今ツアーはここまでですね?では、総評と言うか、ゼビオアリーナ仙台から日本武道館までの変化等で仰りたいことはありますか?

もしくは、あまりに変化、とりわけ永ちゃんの喉に破綻が無さ過ぎたとか(笑)

 

村松氏:変化はありましたよ。

ただ150回目の公演では矢沢さん緊張して固くなってたかも知れない。日曜日は冒頭からフルスロットルで全開でした。矢沢さんのあるあるで、収録の時は丸く納めようとして抑え気味。その翌日は全開という。

 

私:それでこそロックン・ローラーでは(笑)

 

(ここで終了のはずが、予定変更に。理由はイヴとクリスマスの横浜公演ご参加により追加)

 

私:最後の横浜アリーナまで参加されたんですね。ツアーに乗っていく感じで、今年は最高の年ではありませんか?

 

村松氏:不満もあります。書いたんですが、間奏の時にダグや外園さんの手元を映さない。それぞれカメラマンいるんです。そちらにスイッチしないで引いた映像を出してる。

『いまギターソロで音流れてるでしょ?

聴こえないの?』

矢沢がそういう指示してないのかも知れないけどほぼ手元に寄ることはなかった。素人か。

 

私:昔の悪癖が戻った…。

 

村松氏:“アリよさらば”のライティング、150回目はミスってましたね。♪アリよさらば!♫の歌詞のところで、上から照明がババっと来るのがタイミングをミスった。

それと横浜アリーナ最終日。

”Anytime Woman”で外園さんはジミ・ヘンドリックスみたいな背面弾きやってました。外園さんのXにコメントしてあげました。

また2021年は千穐楽の“LAST CHRISTMAS EVE”で映像が流れましたが、今回はなし。

 

私:最後に…。

 

村松氏:私はセットリスト、文字情報見て好き嫌いの話は興味ないです。それよりコンサートの流れ、演出、ストーリー、演奏に興味がある。

矢沢が言ってたように『僕は緩急をつけたい』と。

去年は大道具に凝って映像を映したりした。今年はシンプルにライティングを工夫した。

しかし去年は最終日に撮影しなかったから何も残ってない。

現場に来ていた客の記憶にしかありません。

その記憶を再現したい。

 

私:どうもありがとうございました。

 

 
 

 

 

 

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Ibaraqui, 1er janvier 2024