6月9日は薬師丸ひろ子さんのお誕生日です。
何回目の誕生日かは申しませんが、おめでたいのは間違いありません。
個人的には、2015年から歌手活動を本格的に再開されたのが大変嬉しいです。
ほぼ毎年ツアーが開かれ、人生の愉しみがひとつ増えましたからね。
ただし、1980年代よりもチケットが取りにくくなった明確な理由は私にもわかりません。
お誕生日記念に書く内容をいくつか考えましたが、身近なところで、『ラバース・コンチェルト最終譚』に決めました。
以前に書き漏らした“こぼれ話”を少しだけ。
ご存知の通り、「ラバース・コンチェルト」は1989年2月15日に発表されました。
ちょうどLP末期にあたりますね。
この時期はさすがに私も誰の作品かに関わらずCDを購入していました。
そもそも1989年や1988年後半となれば、洋楽はCDのみ、もしくはカセットとの併売が専らで、1989年に入ると邦楽もLP発売は激減します。
洋楽の場合、LPを買いたければ輸入盤店を覗くしかなかった。
邦楽は限られたアルバムは出ていたものの、装丁やジャケットの紙質が手抜きとなり、食指が伸びなかったです。
今更例を上げるのも困難ですが、山下達郎さんの「僕の中の少年」(1988年)はジャケットの紙が薄く、歌詞カードも殺風景でした。
今井美樹さんの「fiesta」(1988年)「mocha」(1988年)も同様。
しかし、今井美樹さんの方はジャケットの紙はしっかりしていました。
いずれにせよ、歌詞カード等の意匠が寂しいのはCD制作を前提としているのは明らかで、その点は仕方ない…。
初出がLPの作品をそれまで縮小し、CDサイズに直していたのと逆の作業から来る不自然さ。
話を「ラバース・コンチェルト」に戻します。
本作は東芝EMIから発売されましたが、東芝には珍しくシュリンク包装されています。
その上からステッカーが貼られ、帯代わりと言うにはあまりにも豪華な印象をファンに与えるのは確実です。
CBSソニーや一時期のワーナー・パイオニアとも異なるシュリンクの用い方で、これはこれで素晴らしいと思います。
なお、撮影は篠山紀信さんが担当。
また、ディスク本体のレーベル部は前年の「Sincerely Yours」と同じく、フロント・カヴァーの写真が使われ、とても洒落ています。
つまり、レコード末期の作品にも拘らず、捻りのある意匠に感銘を受けます。
とりわけ、本作におけるシュリンクとステッカーとの組み合わせはCDジャケットにはない雰囲気を醸し出しています。
下は「Sincerely Yours」のレーベルです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230614/20/dio-come-ti-amo/d6/59/j/o1080103515299069646.jpg?caw=800)
好きなロックな曲教えて!
▼本日限定!ブログスタンプ