2月23日は『ふろしきの日』です。
昨年の同日と翌24日の2日も続けて風呂敷に関わる記事を書きました。
初日は風呂敷そのものを対象とし、2日目は『風呂敷にしても映えるアルバム・ジャケット』の2本です。
今回は、後半記事の続きとして思い付いた事柄を記してみましょう。
と言って、きっかけはいつもの如くamassからの情報です。
Tシャツは結構。
デビュー・アルバム(1969年)のフロント・カヴァーに描かれた飛行船はバンドの象徴というか、バンドそのものの姿だし、何より中身の音楽同様に衝撃度が高い。
しかも、アルバムに関する知識が皆無だとしても、Tシャツの前面に持って来れば人々の目を引きます。
それは炎上する飛行船を表現した点描画が文句なしに傑作に入る作品だからです。
問題は靴の方です。
「フォー・シンボルズ」(1971年)でアルバム名の代わりにこしらえられた4つのシンボル・マークをスニーカーに散りばめています。
黒地に白文字、つまり黒い表面に個々のメンバーを表わすマークを白で組み合わせているのですが、どこか変です。
制作者に対して失礼なことを言うつもりはありませんが、色遣いは良いとして、『フォー・シンボルズ』を靴に使うのは少し無理があるのではないでしょうか?
それこそ風呂敷やバンダナに向いていると思うのです。
上記記事~リンクの貼ってある2018年2月24日のブログ~でも述べたように、『複数の模様が規則正しく並んでいるスリーヴが望ましい』のでは。
無論、『フォー・シンボルズ』の4人のマークは「ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ」(1972年)のように、そのままジャケットに模様として並べられているのではありません。
ツェッペリン・メンバーのシンボルが描かれているのはインナー・スリーヴ片面の一箇所のみです。
したがって、ロバータとダニーのアルバムと同列視できないものの、4つのシンボルを他に流用するならば、インナー・スリーヴと同じ並びでそれを繰り返すのが一番でしょう。
VANSのスニーカーでは、それらのマークをバラバラにしているのに違和感が生じてしまいます。
一方ブーツはなかなか考えて制作してあります。
基本になっているのは、デビュー・アルバムのフロント・カヴァーにある飛行船。
これが側面から背面にかけて再現されていますが、一面だけしか見なかったら恐らく『何だろう?』と感じるはずです。
ところが、仮にこのブーツを履いて歩いている人を見かけたとして、動きがあればすぐにわかる仕様なのが面白いと思います。
人は靴を履けば必ず動くもの。
ならば、見る人にも複数の角度から意匠が確認できましょう。
ブーツもスニーカーと同じく黒地に白の組み合わせです。
すなわち、黒い表面に飛行船が白で描かれている形をとっています。
まあ、黒×白というのは無難ではあるし、スリーヴと近いので理想的でしょう。
正確には、フロント・カヴァーとは白と黒の組み合わせを反転させてあり、その点は少し凝っています。
また、ソールに『LED ZEPPELIN』とエンボス加工してあるのもさりげない良さがありますね。
『フォー・シンボルズ』に話を戻すと、その中からひとつを単独で用いるのは好ましくないと感じる向きもあるかもしれませんが、『ZOSO』(※)は前例があるので許されるはずです。
確か、1971年冬の全英ツアーでジミー・ペイジが着用していたTシャツ。
下に長袖Tシャツを着て、その上から例の『ZOSO』と描かれた半袖Tシャツを重ね着していました。
思い出された方いらっしゃいますか?
ジミーはベスト代わりに着ていたのかもしれません。
しかし、そこそこの大人になればTシャツの重ね着はしにくくなるので、ニット織のベストにして、その前面に『ZOSO』を編み込めばカッコいいし、知らない人が見ても奇異には映らないはずです。
シェットランド・ウールを用いて、落ち着いた色遣いにすれば。
ただし、靴やバンダナとは異なり、黒地に白で『ZOSO』はちょっと…。
※『ZOSO』は正しい表記ではありませんが、他に出しようがないため、便宜上ラテン文字を使いました。
ふろしき、使ったことある?
▼本日限定!ブログスタンプ