
今回の課題制作では、音楽を使います。
その際、音の大きさを考えるのはとても大切な事です。音量も立派な演出要素です。小さすぎる音は相手に届かず、大きすぎる音は不快感を与えます。当然、適正な音量というモノがあるのです。
そこで今回は、AfterEffectsでの音についてです。
実はAfterEffectsは音を扱うのは苦手なのです! 最初から何てことを!と思われるかもしれませんが、事実は事実です。そのためにAdobeはsoundboothというソフトを用意しています。しかし私にとってはまだ謎が多いソフトです。私の場合は、ほとんどのケースでプロのMAさんに調整してもらっています。最近では、映像制作のすべてを個人制作でやることが、多々見受けられますが、プロ同士のスキルをぶつける共同制作にすることで、自由度も完成度も向上することもあります。余談までに。

では、気を取り直して、左図を見てください。AfterEffectsのサウンドパネルです。とてもシンプルです。スライダーで音を大きくするか、小さくするしかありません。カラフルなバーがあります。ここが赤色を指すと音は歪みます。この絵では、真っ赤です。音は歪まくりです。

そのため、図のようにスライダーバーを下に動かし、赤にいかない程度にボリュームをしぼる必要があります。
音は、当然、上映する環境で聞こえ方がまるっきり異なります。音響効果のしっかり整った施設では、音のレンジが大きさは大切ですが、TVモニターなどで再生されるときは、高音や低音は聞き取りにくくなるので、ミドルレンジに振ると良いと言われています。あくまでも、個人的な意見です。
正直、音についてもきちっと勉強しなければと痛感しております。
さて、初期設定では、AfterEffectsでは何故かオーディオパネルのdbの下限値が-48dbまでしかありません。しかし、オーディオパネルの右にある三角マークを押して、オプションを開くと、下限値が-96dbまで表示されます。さらに、パーセントでの表記も可能になります。特にパーセンテージ表記でわかるように、ボリュームを0%にすることはできません。そのため、初期値の-48dbでは、ボリュームを十分あげると聞こえることがあるそうです。タイムライン上では-128dbまで、直接入力可能です。(-128dbがAEでの最小値)
なぜ、0%にならないのでしょうか?Premiereでは、下限値は-∞dbまで設定できます。しかし、あまり極端に小さい値を設定してしまうと、一気に音が減少してしまい、ゆっくりとした余韻のあるフェードが出来なくなるからだと私は思いますが、詳しい人の意見はどうでしょうか?
専門的な話になりますが、dbとは対数値なので、音量を完全に0にすることはできません。何故かは
こちらで数式と格闘してください。これ以上の話は地雷を踏む事になるので、ここらへんでdbの定義は逃げておきます。

最後に、音のフェードの仕方です。これは、タイムライン上で、楽曲のオーディオレベルにキーフレームを打つことで可能です。左図を参照してください。
また、エフェクトにはオーディオに関するものが多々あります。ご自分で試してみてください。
ものすごく簡単でしたが、AfterEffectsの音の説明でした。
今週は、SMaさんが前回の課題を提出したので、
前回のブログに講評を追加しました。