ある日、駅の北口と南口とを結ぶ自由通路を歩いていました。
幅のある構内を跨ぐこの通路の西側にはコインロッカーが並んでいて眺望がきかない一方で、東側には窓が並び、駅構内の一部を見下ろすことができます。窓ガラスの大半は固定され、さらに鉄線が入っていたりもしますが、換気のためか、ほんの一部が細長く開け放たれていました。
そんな窓を通して目に入ったのは、線路の上に立ち上がった大きな入道雲。かばんからコンデジを取り出し、開放された窓からファインダーを覗いてシャッターを何枚か切りました。
端とはいえ、そこは多くの人が行きかう通路の途中。長時間、陣取るわけにはいきません。絞り優先でちゃちゃっと撮り、コンデジをさっとしまってその場を後にしました。
RAWで撮れば、まあ、たいていは何とかなるという感覚です。