撮影日：2010年11月3日
撮影地：横浜線 片倉～八王子
コニカFT-1
コダックゴールド100
35-70mm F3.5-4.5 1/60 AE
※加工あり（コントラスト強め）
沿線に残る畑での作業風景は、これまで何十年も変わってこなかったものでしょう。でも、通り過ぎる電車の形式以上に沿線風景は変わりつつあり、その象徴が、電車の左側、高い木の奥に見えるビルです。
これは、八王子駅南口に建てられた、地上41階のマンション＋商業施設、「サザンスカイタワー」です。
実はこの辺り、この遠景以上に変わってしまうことになっています。その辺りのことは、この写真に写っているおじさんから伺うことができました。
写真の作業は除草剤をまいているとのこと。この後ここでタマネギを育てるのだそうです。聞けばこの方、生まれた時からずっとこの辺りに住んでいて、そのお宅は、古く戦国時代から続いているとのこと。
近くに片倉城址という山城の跡があり、戦国時代までこの辺りを支配していた北条氏の砦だったのですが、豊臣秀吉の小田原攻めの際に落城してしまいました。そのことは私も知っていたのですが、何とこの方、その時の北条側の落人の子孫とのこと。
そういう訳で、代々この辺りの移り変わりを実際にご覧になってきた家系の方なのですが、そのおじさん曰く、この撮影地のすぐそばを、新しい道路が通ることになっているそうなのです。
下の写真のお寺は、上の205系の撮影地から程近い所にあるのですが、このお寺の前が、もう30年位前から道路建設予定地として空き地になっています。
撮影日：2010年10月11日 ※携帯電話内蔵カメラで撮影
その道路の建設が、いよいよ始まるというのです。道路は横浜線をアンダークロスするらしいのですが、その工事が始まれば、当然周囲の景色は一変することでしょう。
横浜線、京王線、京王高尾線に囲まれたこの三角地帯に残る貴重な昔ながらの風景も、変化の時を迎えようとしています。
さて、次回も、もう少しこのおじさんから伺った話をご紹介します。少し昔の話です。
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