思春期は頻繁に、前歯の抜けそうになる夢だったり、身体の自由や感覚が奪われる夢を見た。
今ならハッキリと判る。これは警告らしき物。当日迄の経験や出来事は、夢構成にお誂えの材料。
逆に望む事柄も夢に出て来る。大好きな芸能人が一堂に会して談話も、ぼくはそれを遠巻きに眺む。
仲間に入れない。視えない壁に阻まれる、そっちの方が視えない結界に護られている。何故だろう?
然し此処最近、舞台は学校の悪夢に魘されていた。当時の古傷も材料に十分なり得かねざる状況。
今頃になって学校への嫌悪感。短大を出て12年…。学生時代のトラウマが、ぼくに牙を剥き捲る。
夢の中でも焦れったい侭。触れたい物に届かない。夢がどれだけ正直か…、幾度も形を変えて問う。
ぼくの夢…、眠りの国…、思春期の破廉恥、極上の相関図、旅や冒険、何を見せてくれるだろうか…?