ハッキリ申して、ぼくの様な奴が幸せになって良い筈無い…。作業所へ通うも、定職にも就かず…。
此れと言った目ぼしきライセンスも無ければ、障害者手帳、取得してから10年を迎える代物。
ぼくより幸せになってほしい人達が山程。テロや事故で他界する…。神様は時に惨い審判を下す。
青春時代に犯した罪。ぼくは一生十字架を背負う運命。何時迄も続く受難。それでも堪えて生きる。
苦しみの分だけ人は思い遣りを学ぶ。墜ちる所迄墜ちたぼくは、学歴もキャリアも根こそぎ排除…。
今も匙を投げずに夢だけは抱き続けている。狭い観念に縛られ殺された夢の欠片よ、我に集え。
ぼくは広い世界や、黎明の瞬間を共に視たい!! 然し、ぼく如きが幸せを掴んで良いだろうか?
反論する輩も必ずいる…。考えてみれば、そんなのは学生時代の同級生だけで、実に狭過ぎる管内。
ぼくは狭い中で苦しんでいた。助けを求めるなぞ言語道断の環境は、知らぬ間に引き摺っている…。
其の中で篩にかけられた不憫なる命…。死に追いやれど尊大な罪を嘲笑う。命は何より重く尊く…。
苦しまずに死を悟らぬ侭、現世を去れたらどんなに楽だろう? 一瞬で空気同様、零に全てなったら。
維持費が浮いて家計は助かり、今迄の苦労から解き放たれる、清々する… 迷惑な人の死は寧ろ…?
何処にも居場所が無ければ、消えた方が自分でも楽。ぼくだけじゃなかった。気持ち凄く解るよ。
だからと安心は出来ない。前例の1人たるぼくは何が出来る? 傍に寄り添ってあげるべきなのに…
闘い続けるのみ。それでも休みは重要。巧みに付き合えばいいから。孤独に思えて、誰かがいるよ。