1年ほど前だったか、
ヘアスタジオでパーマをしてもらっている間、前に置かれたファッション雑誌をパラパラ。
普段は見ない、セレブなアラフォー世代のファッション誌。
某元プロ野球選手の奥様、40代のファッションリーダーのモデルさん。
彼女のエッセイに、ふと目がとまりました。
野球少年の息子さんのために、お弁当を作って持たせているそうですが、
ある日、息子さんが、
「明日はコンビニのお弁当を買ってみたい」
と切り出したそうです。
お友だちが食べているのを見て、物珍しく、自分も食べたいと好奇心から思ったのでしょうね。
一回くらい、いいか、と、許してしまうかもしれません。
そうやって自分で買い物するのも社会勉強だし、などと正当化する理由をつけたりして。
でもね、彼女はそうはしませんでした。
はらはらと泣きながら、こうおっしゃったそうです。
「私は、あなたの力になりたくて、お母さんの作ったお弁当をエネルギーにしてホームランを打ってほしくて、お弁当を作っている。
お母さんは、もうあなたのおばあちゃんにお弁当を作ってもらうことはできない。
あなたのために、何回お弁当を作ってあげれるかわからない。その貴重な一回でも無駄にしたくない。」
必死の母の訴え。
息子さんは、自分も泣きながら、ごめんなさい、もうそんなことは言わない、と言ったそうです。
不覚にも、読みながら私もうるっとしてしまいました。
仕出し弁当などデリバリーさせて持たせることもできるセレブな奥様、
失礼ながら、そんなイメージで見ていました。
あの凛とした、まっすぐぴんと伸びた立ち姿に溢れる自信は、美貌に対する自信だけではなかった。
母としての自信。
心をこめて、いのちを削って、お弁当を作っておられる。
その自信がないと、ここまでの発言はできない、中途半端なお弁当では、胸を張ってこうは言えない。
私はどうだろうか。
ここまで言える食事を、子どもたちに食べさせてあげられているだろうか。
すごくすごく考えさせられました。
そして、私もそう胸を張って言えるような、コンビニ弁当なんかに浮気されないような、そんなお弁当を作っていきたい、そう思いました。
つい忙しさにかまけて、手を抜いてしまいそうになったら、いつもこの話を思い出し、自分を律します。
子どもにコンビニ弁当を買うことはないですが、
お惣菜や、手抜きの外食がちらっと頭に浮かんだとき。
本当にどうしてもそれを食べさせないといけないのだろうか。
ちょっと頑張れないだろうか。
自分に問いかけてみます。
「だって忙しいから」と言い訳する自分の心に、
「ほんと?ほんとに、例えばのり弁でも、おかかおにぎりでも、それすら作れないくらいに忙しいの?楽がしたいだけなんじゃない?」
と問いかけてみます。