おととし行ったカリブ海クルーズで知り合ったアメリカ人夫妻が、
今度はサザンプトンから香港に向けて38日間(!)のクルーズをすることになり、
出航前に我が家に泊まりにきました。
旦那さんはカルフォルニア大学の元教授で、
ハーバード大学や九州大学でも英文学を教えたインテリな人なんですが、
我が家のチャ(猫)にはそんな経歴は全く関係無いようで、
せっかくあちらが仲良くしようとしてくれているのに、
「だれ、この、おじいさん」の態度を終始崩すことはありませんでした。
その元教授は、我が家に着くなり、
「最近Netflixでやってる日本のドラマにハマっていてね」
と話し出しました。
「場所は銀座の飲み屋なんだけど、28分くらいの短いドラマで、タイトルはミッドナイト・レストランていうの」
銀座か。聞いたこと無いな。
「毎回1つの料理をメインに、それにまつわる話を展開するんだけど、いいんだよぉ、内容が。本当にいい」
ちょっと待って、ミッドナイト・レストラン、って今言った?
「そうだよ、深夜にしか開かないの」
ミッドナイト=深夜
レストラン=食堂
「それってひょっとして深夜食堂?」
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「そう言ってるじゃん」
「悪いけど、それ、銀座じゃなくて新宿ですから」
「あ、そうなの?」
「銀座と新宿じゃ大違いですっ」
「あれって原作は小説?」
「違うよ、マンガ」
「へ???」
「マンガだよ。私電子版で全巻持ってるから今見せてあげる」
「そっかあ、マンガね」
心なしか落胆気味の教授。
「あのね、マンガって言っても日本のそれは、どちらかというと映画や小説に近いから。アメリカのコミックとは一緒にしないでちょうだい」
「その辺は、僕も分かってます!」
なぜかムキになる教授。
「ほら、これが原作本。この独特の絵柄がまたストーリーとマッチするのよ」
「で、こちらがセリフで、こちらがモノローグと」
「え?なんだって?」
「だから、これがセリフ、声に出しているやつで、こっちはモノローグ、声に出してないセリフでしょ?」
「ああ、そうそう、こっちのふうせんみたいな形のふきだしに入っているのがセリフね」
絵柄より先に文字に目が行くのはさすが英文学教授、とちょっと感心しつつ、
「ドラマも良いけど、翻訳版の原作本も読みましょう」
と進言しておきました。
今年もよろしくお願いします!
