お久しぶりです。元気ですのでご安心を。

先日、13時間の長い飛行を終え、ヒースロー空港に着いた直後の飛行機の中で、生まれて初めての体験をしました。

着陸した飛行機が到着ゲートで停車し、シートベルト着用のサインが消され、乗客は頭上の荷物入れから荷物を取り出し始めていました。

到着時の良くある光景ですね。

普通ならそのまま飛行機の搭乗口が開くのを待つのですが、今回違っていたのは、「席にお戻りください」とアナウンスが入ったことです。

「これから飛行場の職員が飛行機に搭乗しますので、恐れ入りますがご自分のお座席にお戻りください」

乗り継ぎ便に間に合わない乗客がいるのか。
それとも具合の悪い人がいるのか。

良く分からないまま皆、再度席に着きました。

その直後、搭乗口からスタッフらしき人達が乗って来たのですが、先頭が空港職員。
その後ろに「POLICE」の文字が入った制服を着た屈強の男が2人。

なぜか私に向かって直進してきた3人は、私の横に来るとくるりと90度回転し、通路を挟んだ隣の席の男性に「XXXXXだね?」と名前を確認しました。

その声は相手に有無を言わせない力に満ちており、男性がそれを認めると、パスポートを提出させ、2人の警官に挟まれる形で連行、連行ですよ、私の目の前で!!

13時間の飛行の結末がこれって、私もびっくりだけど、当の男性もびっくり、いや、多分連れて行かれるって分かっていたと思う。
あっさりしたものだった。
男性には連れの女性がいたのですが、女性も大人しいもので男性が連行されても無反応。
こうなる事を予測していたようでした。

スタッフの確固たる足取りから見て、こちらが飛行中にヒースロー空港には事前に連絡が入っていて、彼の座席番号も予め分かっていたのでしょう。
でもまるで私に向かって歩いてきたように見えてビビりました。
当方、捕まるようなことをした覚えは勿論御座いません。

チンケな犯罪なのか、それともかなりの罪を犯したのか知りませんが、飛行中の彼と彼女は至って普通の態度で、お隣の席のフィリピン人女性に携帯電話の操作を優しく教えるカップルでした。

人って見かけじゃ分からないものですね。

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