先日友人が我が家に遊びに来ました。
このマンションには2年以上住んでいますが、車での訪問者は初めて。
「近くまで来ている」、と友人から連絡が来たので、
ゲートまで降りてセキュリティーの人に
「訪問者が車で来るので中に入れてくださいね」と伝えました。
すぐに「了解」と言われると思いきや、暗い顔をして「それはダメ」。
ごめん意味が良く分からないと、いつもの志村の顔で聞き返したら、
セキュリティのお兄さんは、近くにいた英語が多少話せるオッサン、
多分だけど管理会社のボスっぽい人に
「この外人に説明してください」と助けを求めました。
オッサンいわく、
「悪いんだけど訪問者は一切、この敷地内に駐車させられません」
2年半住んで初めて知った事実!
うちのマンション地下にある駐車場は、
何号室のパーキングはここと決められておらず、
空いているところに好きに停めていいルールになっています。
デパートの駐車場みたいな感じ。
前のマンションでは場所が決められていたにもかかわらず、
トルコ人が勝手にうちの駐車場に停めるので、
スーさんがいつも怒っていました。
(トルコでは良くあることのよう。こういうマナー、トルコはクソレベル。しかもあとで判明したけど、停めていたバカは学校の先生だった)
その点、ここはそういうストレスが無いのはいいですが、
決められていないゆえに、訪問者たちがどんどん停めてしまい、
住民の車が停められない、と苦情が出たんでしょう。
でもそれは勝手に訪問者たちを停めさせた人が悪いんであって、
こっちにしわ寄せがくるのは納得いかない。
だってうちは車が1台なのに、
「お宅は2台分使っていいから」と勝手に決められ、
入居以来ずっと2台分のお金を払い続けているんですよ。
しかも、スーさんは会社に行っていたから、
その時うちには丸々2つの空きパーキングがあることに。
なのになんで友人の車が停められないのか?
そう言ってもオッサンは「ルールだから」の一点張り。
こっちは納得いきませんよ。
この2年半、使いもしない駐車場代を払い続けている身としては知るか!です。
すると向こうは譲歩しようとしたのか
「友人は何時間いるのか?2時間?」
「まさか」
「5時間?」
「知りませんよ、そんなこと(あんたに関係ない)」
「じゃあ、無理だね」
埒が上がらない会話を続ける間に友人が到着してしまうと思った私は、
「もう結構です。私だってマンションのルールを破るつもりは毛頭ありませんので、友人には敷地の外に路上駐車してもらいます」
頭から湯気出たプンプン状態でマンションの外へ。
ほどなくして友人が到着したので、
マンションゲートのすぐ横に誘導しました。
わざとです。わざと見えるところに停めさせました。
「どう?これなら文句ないでしょ」
オッサンはいなくなっていたので、
セキュリティーのお兄さんにそうジェスチャーしたら、
お兄さん、小さなため息を1つつき、
「いいよ、中に駐車しな」
ゲートを友人の為に開けてくれました。勝利の瞬間
「どんだけゾロゾロやって来るかと思ったら、善良そうな顔の日本人が1人で拍子抜けしたんじゃない?やっぱ日頃の行いよね~」
その日は2人でワインを3本空け、結局友人は泊まっていきました。