早いもので1年経ちました。
思うことは人それぞれでしょうが、私の中では
「あの時ヤム(猫)、まだ生きていたな」です。
政治的しがらみのない外人なんてこんなものかもしれません。
今日はクーデターの時に国際ニュースでも散々流された、あの戦車で封鎖された第1大橋で式典があるとかでほぼ終日交通規制が敷かれていました。
橋が封鎖されるとアジアーヨーロッパ間の行き来が難しくなるし、
(第2&第3大橋もあるんですけど、利用量は第1がダントツ)
その他諸々危険も含むので下手に出歩かず家に居る、
と会うトルコ人皆が口を揃えていました。
今年になってやっとテロ数が減って来たのに、
なにも自ら飛び込むことないって感じですか。
クーデター翌日、戒厳令が敷かれる中で床屋に出かけたスーさんも、今日は家で過ごしていました。すっごく退屈した顔して。やっと大人になってくれたと、妻としてはその成長にほっとしています。
クーデター失敗に歓喜するトルコ人でさぞ盛り上がっていると思いきや、
実はそうでもないのが興味深いです。
昨日、会社のゲストを国際空港までスーさんが送りに行ったそうなんですが、併設する国内線空港はイスタンブールを脱出しようとする人達で溢れ返っていたそうです。
確かに昨夜、カディキョイまで晩御飯を食べがてら散歩したんですが、
道端に停まっている車の数がいつもの半分くらいでした。
えーと数字的には確か、今の政府って支持されているんですよね?
なんかそうじゃない人の数、見た感じ結構多いみたいですけど。
カディキョイでハンバーガーを食べ、
行きつけのアウトレット屋のお兄さんとおしゃべり。
会うや言われたのが、
「モスクからお祈り以外のアナウンスが流れてうるさいかもしれないから、いつもより多めに酒飲んでぐっすり寝な」
確かにクーデター当夜、お祈りの時間でもないのに、モスクから次々とアナウンスが流れたんです。
こちら外人だから何言っているか分からなかったけど、普通『クーデター』が起こった際のモスク(日本で言うお寺・神社)からの『緊急アナウンス』って考えたら、
「危ないから、家に大人しく居なさい。決して外に出ないこと!」
だと思いますよね。トルコは違う。トルコは違うのよ~。
「外に出ろ!そして戦え!!」
その証拠に、モスクからのアナウンスが流れると同時に道に出る民衆の雄たけびや、車のクラクションで騒がしくなりました。
その結果、軍部に占領されていた、我が家から歩いて15分ほどのところにあるタークテレコム(電話会社)に、アナウンスで煽られた住民たちが乗り込み、10人以上が命を落としました。
なので昨夜はいつもより多めのアルコールを摂取して床に就きましたが何も起こらず。
ひょっとして今夜かもしれないので、再びアルコール多め摂取しています。
さて寝る。
モスクがいくらアナウンス流そうと朝までぐっすリ寝てやる。