今日、荼毘に付しましたのでご報告します。
2月11日(土)、ヤムが悪性リンパ腫のため永眠しました。10歳6か月でした。
(亡くなる1週間前くらい。私が編んだマフラーに乗っています。すごく痩せたのに顔はずっとかわいいままでした)
前の記事で血液検査の結果が良かったと安心していましたが、
翌日のエコー検査でお腹に出来た腫瘍を疑問視され、
悪性リンパ腫(ガン)の可能性が9割と言われました。
急遽、腫瘍を取り出す手術をして検査に出しましたが、
結果はその診断を裏付けるだけでした。
すでにおなかに何個も腫瘍があったし、腸の一部も機能していない状態でした。
医者が9割ガンだと言えばガンに違いないのに、
私は最後の10パーセントにかけるため、我儘を通してしまった。
ガンの可能性が出てから私とスーさんは毎日すごく話し合いました。
まずヤムの人生を第一に考えること。
ヤムは食べるのが好きで寝るのが好きで、遊ぶのが好きでしゃべるのが好きな猫でした。
ずっとハッピーな猫でした。
ガンになるまでずっとハッピーな猫でした。
私たちはヤムのその人生を尊重しなくてはいけない。
ある晩、カディキョイのパブで飲んでいたらウェイターに言われました。
そのウェイターはバイクが好きでよく乗り回しているらしいのですが、
「I want to die happy!」
まるでヤムに言われたようでした。
風邪でも引いたのかと軽い気持ちで獣医に連れて行ってから3週間、
あっという間の、でもすごく重い時間でした。
一杯泣いたし眠れないし食べれないし。
スーさんも出張をこなしつつヤムの面倒を見たし、
あともう一匹のチヤも心配でした。
どうしてもヤムに注意が行ってしまうのですごく疎外感を与えたと思う。
でもチヤの態度からいっぱい学びました。
私がべーべー泣くと「泣くんじゃない!」って睨むんですよ、チヤが。
最後の方はヤムにも鬱陶しがられていたし私。
だから隣の部屋でずっと編み物していました。
ヤムとチヤは兄弟だけど普段は特に一緒にいることもなく、
家の中でそれぞれのテリトリーを作っていたのに、
なぜかヤムが亡くなる前の2日間は、
チヤがずっとヤムの横に寄り添って寝てくれたんです。
だから私も安心していられた。
(右はヤム、左がチヤ)
ヤムの死後、処理について獣医さんと話したら、
トルコはペットもイスラム式で土葬しかないと言われ目の前が真っ暗になりました。
悪いけどトルコは私達にとって仮暮らしの場所ですから、
ヤムはイギリスに連れて帰らないといけない。
スーさんがなんとかトルコ内で一ヵ所、ペンディックに
ペットの火葬をしてくれるところを見つけてくれました。
ヤムを入れる箱をスーさんがラッピングしようとしていたら、
オフィスの女の子が手伝ってくれたそうです。
まるでチョコレートの箱に収まったヤム。
私達2人とチヤの写真、カード、そして早咲きの水仙も一緒に燃やしました。
イギリスの我が家にもいっぱい咲いている水仙。
あと今回のことで沢山のトルコ人から援助、いたわりを貰いました。