私のお気に入りのドネル・ケバブ屋に行ってきた。(Ali Usta)
グルグル回る巨大ドネルが常時4.5本回っていて、見ていても楽しめる。
ケバブを包む皮も自家製。薄くてパリパリでうまし!
私の食べ方は皮の上に薄切りラムを乗っけて、
チリパウダーとオレガノかけて、
そこにサラダ乗っけてレモン汁をかけて皮巻いて齧る。
書いていてまた食べたくなった。
昼に食べたけど、さっきまで「おなかいっぱい!」って言ってたのに、
また食べたい。
私としてはサラダも大事だけど、
薄切りの玉ねぎも忘れちゃいけないと思っているんです。
これを包むか包まないかで味の仕上がりが大きく変わる。
なのに忘れたんですよ、ウェイターが、玉ねぎを。
それで「玉ねぎを持ってきて欲しい」と伝えることにしました。
トルコ語が分からないスーさんが、英語が分からないウェイターに。
「すみません、えーと、欲しい、アイウォント、オニオン」
「?」
「オニオン、えーーと、刻むー、刻むんですよ」(まな板で刻むジェスチャー)
「?」
「刻みますオニオンを」
「?」
「オニオン、ダメか―、オニオン分からないかー。刻みます」(ジェスチャー続行)
「?」
「白くて、、、野菜です」(ジェスチャー続行)
少々お待ちください、の顔でウェイターはどこかに下がり、
メニューと共に戻って来た。
違う、違うんです、追加で何かを頼みたいわけじゃなく、
いや頼みたいんですけど、そんなちゃんとしたものではなく玉ねぎをですね、、、
困ったなあと思った矢先、
「そちらさん、玉ねぎって言ってるんだよ!」
隣のテーブルの紳士が突然トルコ語でウェイターに吠えてくれた。
驚いたが助かった。
私たちのモタモタの会話とジェスチャーを見てイライラしていたのだろう。
ウェイターさんもすぐに玉ねぎを持ってきてくれた。
「ありがとうございます。助かりました」
「(いえいえ、どういたしまして)」
スーさんと紳士が目で会話しているところに
「どこから来ましたか?(Where are you from?)」
孫娘と思われる子供が私たちに質問を浴びせた。
トルコ人がしょっちゅう浴びせるこの質問をいつも私は、
「XXXXXから来ました」と
国ではなく今住む場所を言って笑いを誘うのが常だが、
彼女の祖父の玉ねぎの恩があったので、
「私は日本から来ました。こちらのおじさんはイギリスです」
模範解答をした。
もしキティちゃんのシールが私のバッグに入っていたら大盤振る舞いしていただろう。
それだけのことを彼女のおじいさんはしてくれた。
帰り道、
「切る動作の後に『涙が出て困る』と泣く真似をしたら、
お隣のテーブルを巻き込むことにはならなかったのでは」
とスーさんにはダメ出しをしておきました。