最近うちの猫たちがネコ缶を食べてくれなくて困っていた。

トルコに来た当初は同じものを喜んで食べていたので飽きたと思われる。

「なら食べんでいい、この贅沢ネコめ」
「おねがーい、食べてー」

を毎日交互に繰り返し、シカトされ、
まだ大量にある缶詰ストックの前で途方に暮れていた。

こういう時イギリスだとスーパーに良く置いてある
ペットフード寄付用のカートに持って行くのだが、
もちろんトルコにそんなものはない。

野良猫は至るところにいるけど
私が餌を与えに行かずとも他の住民がたらふく与えているし、
実際、野良猫の方がうちの猫たちより太っている。

しょうがないので別の種類の猫缶を探すが、
トルコのスーパーは種類が少なく(既に全種類試した)
専門のペットショップはお値段が張るから日常的に与えるのに抵抗がある。

でもそうも言ってられないかも、と思い始めたところで、
うちの近所のちょっと変わったペットショップを思い出した。

貸店舗だったそのスペースに半年ほど前から大量のペット商品を運び入れるばかりで、
いつまでたっても開店した様子の無い店。

窓からこっそり覗くと見たことのないネコ缶がいくつか置いてある。

良く分からない店だけどこりゃ突撃するしかない、
とスーさんが意を決して従業員らしき男性に声をかけた。

「この店、いつ開店するんです?」

意外にも英語が堪能なその男性は意外なことを言った。

「ここはだから小売りはしないよ」

ええええええ。

「ここで買ったのを横流しするトルコ人が多過ぎるから、
小売りは一切やらないことにしているんだ」

がっかりである。

「それは残念。うちの猫たちがネコ缶食べてくれなくて困っていて」

「どこのを与えてるの?」

「GxxxY」

「あれはダメだよー笑。うちの猫も食べないもん。お宅には売ってもいいよ

「え?」

「お宅になら売ってもいいよ。この缶試してみなよ、うちの猫たちもこれだから」

てことで2缶持って帰って来たスーさん。

早速猫たちに食べさせたら食いつく食いつく!!
しかも卸だからお値段も激安。

こりゃ買いだ、あの従業員がいるうちに買った方がいい。
そのままUターンで店に引き返し、
計23キロの猫缶をスーさん、我が家まで担いで帰って来た。

これで当分我が家も安泰である。

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