ダーバン滞在最終日の朝。

起きてトイレに行ったまでは良かったのにその後どうも調子が良くない。

腹痛がジワジワ来るのはまあ我慢できるとして、
今まで味わったことのない胃痛が20分置きに押し寄せるようになった。

胃痛が来た途端ベッドでのたうち回り、
痛みが過ぎると大きくため息をして次の20分後の痛みに備える、
これをB&Bチェックアウトまで続けた。

痛みがまた確実に来る恐怖は半端無い。

この日の午後にトルコに戻る予定だったが、
荷造りは全てスーさんに任せ、朝ごはんも当然キャンセル。
(自家製パンの美味しいB&Bだったのに、、)

今思うとあの時スーさんに頼んで病院に行くべきだったが、
どの程度の痛みから医者の世話になるべきなのか
この歳になっても良く分からない。

結局、痛みを抱えつつB&Bをチェックアウトし、
前から予約していたランチを食べにホテルのレストランに行った。
大馬鹿である。

しかも行くまで知らなかったが、
このレストランの売りは本格インドカレーのビュッフェであった。

今一番食べてはいけないのはカレーであることくらい素人の私でも分かる。

目の前にインド洋が広がる素晴らしい景気なのだが、
(ちなみにダーバン1の高級ホテルのレストラン)
テーブルに着くだけで精一杯。
何も注文する気が起きず炭酸水と、カレーレストランなら当然あるべき
「ラッシー(ヨーグルトドリンク)」を頼んだ。

胃腸関係にトラブルが起きているので、だったらヨーグルトだろうと。
なのにウェイターは目をむいて、

「ラッシー、とはなんでしょう?」

カレーにヨーグルトをふんだんに使ってるのに?
それに水混ぜればオッケーなんだけど!
元気な私ならそう突っ込むだろうが、とてもとても。

「炭酸水だけで結構です」

私ができるのはじっと目を閉じ次の痛みを待つのみ。

スーさんはカレービュッフェを頼んだが、
隣で暗い顔した私がいるので当たり前だがあまり集中していない。

2人とも言葉少なく無駄に青いインド洋を眺めていたら、
ウェイターが白い液体が入ったグラスを恭しく運んできた。

「お待たせいたしました、ラッシーでございます」
「え?ラッシー知らないって」
グーグルで調べました」
「グーグ、、」

確かにラッシーだった。

レストランの計らいに腹を抱えつつ(可笑しいからじゃなく)ありがたく頂戴した。
痛みでグラスの半分も飲めなかったが。

スーさんも大してカレーを食べることなく早々にレストランを後にし、
次の場所に私たちは向かった。

その場所とは?次回に続く。

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