私は自分で言うのもなんだが
普段文句を言うことなくコツコツ働くし
同僚達にも感じよく接するよう心がけているし、
上司に取って非常に扱いやすい部下の1人だと思っている。
もちろんイライラすることもあるが、
どんなに頭に来ても全て自宅に持ち帰る。
例え仲が良くても同僚には漏らさない。
みんな噂好きでおしゃべりだし、
私は言葉のハンデがあるから
言ったことがどう広まるか分からない。
加えて
「文句言う前にまず仕事しろよ」
と頭を小突きたくなる人が多く、
彼らと一緒にされたら堪らんという私のプライドもある。
愚痴を聞かされるスーさんには気の毒だが、
夫婦なんだからと諦めてもらうしかない。
ついでに、
私達日本人が良く言う
「外国人は自己アピールが強い。上司であろうと臆する事無く物申す」
という評判、
実際に彼らが言っている内容に耳を傾けると、
アピールというより
ただの(子供じみた)文句であることが多い。
「いつも何かに噛み付いている人」
などと評価を下げるだけなので
無駄吠えは控えるべきだと
彼らから学んだ。
無理して自分を変えることなどない。
常にプロ意識を持って真面目に働けばいいだけ。
これは国とか関係無く、日本でも同様であろう。
前置きが長くなった。
普段会社では多くを語らない私だが、
同僚の行動でどうしても我慢が出来ないことがあり
初めて上司を呼び出した。
内容は
「上司が居ないときの同僚の行動が目に余る」
レベルが低くて情けない。
「もし僕がその場にいたら彼らはそのような行動はしなかったと思う?」
と上司。
「しませんよ勿論。上司がいるいないでどれだけ違うか。(ここで上司の顔色が変わる)
私は別に仕事中リラックスするなとは言ってないんです。
でも最初にやることを済まさないと。
月次の真っ最中、それどころか締め切り日。
あと数時間のうちに数字を固めて提出しなければならないのに
1人は私にヘルプを頼んでおきながら
テレビのクリスマスソングの特別番組を見ている。
『集中出来ないからボリューム下げて』
って私言わなきゃなりませんでした。
ご存知のように、テレビは私のすぐ背後にありますからね。
あと1人は二日酔いで遅刻した挙句、
前夜の模様を撮った写真を見て声を上げて笑っている。
最初の1時間何もしてません。
今まで月次を終わらせることが私達の最大課題だと思っていましたが、
実際はそうでもないようで混乱しています。
あとこれからは
『今、月次だからあとにして』
って言い訳、他の部署に通じませんよ。
(我が社は全ての部署が1フロアに収まっている。もともとそんなに規模も大きくない)
『忙しいってテレビ見てたジャン』
そう言われていますよ。」
前からオフィスにテレビがあることを嫌っていた上司。(私も同意。経理にテレビは必要ない)
「女将話してくれて本当にありがとう。
僕が入った1年前と比べて、
随分みんなのプロ意識も高まっていると思っていただけに残念だ。
僕は会社には仕事をしにくるものだと思っている。
働いた代償にお金は払われるべきで
働かないのに払うのはおかしい。
テレビに関しては僕も注意しなきゃならない。
女将からと分からない方法で近いうちに彼らに言うからその点は安心して。
それにここだけの話あと数週間以内にオフィスの配置換えで、
ファイナンスはテレビから一番離れた場所に移るから」
「それを聞いて安心しました」
「女将、お願いだから
イギリス人がみな働かない国民だと思わないで欲しい。
確かにそういう人もいるが
日本人並に真面目に働く人も意外に多いからね(何故か淋しげな笑顔)」
「いや私も上司であるあなたや、主人もそうだけど
真面目に働くイギリス人を知っています。
私が今回のことを不快に思ったのは私が日本人だからではなく
『私個人的として』我慢できなかったからで」
「そう、そうだよ個人の問題だ。僕だって不愉快に思う。だから
イギリス人がみな働かない国民だと思わないで欲しい。(2度目)」
自分に共感してくれるイギリス人は必ず存在する。
いい上司に出会えたと思っている。
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普段文句を言うことなくコツコツ働くし
同僚達にも感じよく接するよう心がけているし、
上司に取って非常に扱いやすい部下の1人だと思っている。
もちろんイライラすることもあるが、
どんなに頭に来ても全て自宅に持ち帰る。
例え仲が良くても同僚には漏らさない。
みんな噂好きでおしゃべりだし、
私は言葉のハンデがあるから
言ったことがどう広まるか分からない。
加えて
「文句言う前にまず仕事しろよ」
と頭を小突きたくなる人が多く、
彼らと一緒にされたら堪らんという私のプライドもある。
愚痴を聞かされるスーさんには気の毒だが、
夫婦なんだからと諦めてもらうしかない。
ついでに、
私達日本人が良く言う
「外国人は自己アピールが強い。上司であろうと臆する事無く物申す」
という評判、
実際に彼らが言っている内容に耳を傾けると、
アピールというより
ただの(子供じみた)文句であることが多い。
「いつも何かに噛み付いている人」
などと評価を下げるだけなので
無駄吠えは控えるべきだと
彼らから学んだ。
無理して自分を変えることなどない。
常にプロ意識を持って真面目に働けばいいだけ。
これは国とか関係無く、日本でも同様であろう。
前置きが長くなった。
普段会社では多くを語らない私だが、
同僚の行動でどうしても我慢が出来ないことがあり
初めて上司を呼び出した。
内容は
「上司が居ないときの同僚の行動が目に余る」
レベルが低くて情けない。
「もし僕がその場にいたら彼らはそのような行動はしなかったと思う?」
と上司。
「しませんよ勿論。上司がいるいないでどれだけ違うか。(ここで上司の顔色が変わる)
私は別に仕事中リラックスするなとは言ってないんです。
でも最初にやることを済まさないと。
月次の真っ最中、それどころか締め切り日。
あと数時間のうちに数字を固めて提出しなければならないのに
1人は私にヘルプを頼んでおきながら
テレビのクリスマスソングの特別番組を見ている。
『集中出来ないからボリューム下げて』
って私言わなきゃなりませんでした。
ご存知のように、テレビは私のすぐ背後にありますからね。
あと1人は二日酔いで遅刻した挙句、
前夜の模様を撮った写真を見て声を上げて笑っている。
最初の1時間何もしてません。
今まで月次を終わらせることが私達の最大課題だと思っていましたが、
実際はそうでもないようで混乱しています。
あとこれからは
『今、月次だからあとにして』
って言い訳、他の部署に通じませんよ。
(我が社は全ての部署が1フロアに収まっている。もともとそんなに規模も大きくない)
『忙しいってテレビ見てたジャン』
そう言われていますよ。」
前からオフィスにテレビがあることを嫌っていた上司。(私も同意。経理にテレビは必要ない)
「女将話してくれて本当にありがとう。
僕が入った1年前と比べて、
随分みんなのプロ意識も高まっていると思っていただけに残念だ。
僕は会社には仕事をしにくるものだと思っている。
働いた代償にお金は払われるべきで
働かないのに払うのはおかしい。
テレビに関しては僕も注意しなきゃならない。
女将からと分からない方法で近いうちに彼らに言うからその点は安心して。
それにここだけの話あと数週間以内にオフィスの配置換えで、
ファイナンスはテレビから一番離れた場所に移るから」
「それを聞いて安心しました」
「女将、お願いだから
イギリス人がみな働かない国民だと思わないで欲しい。
確かにそういう人もいるが
日本人並に真面目に働く人も意外に多いからね(何故か淋しげな笑顔)」
「いや私も上司であるあなたや、主人もそうだけど
真面目に働くイギリス人を知っています。
私が今回のことを不快に思ったのは私が日本人だからではなく
『私個人的として』我慢できなかったからで」
「そう、そうだよ個人の問題だ。僕だって不愉快に思う。だから
イギリス人がみな働かない国民だと思わないで欲しい。(2度目)」
自分に共感してくれるイギリス人は必ず存在する。
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