翌朝寝室の窓から事件現場をスーさんに見せた。
「ほら、みどりの葉っぱがちっこく見えるあそこ。周りに全然雑草無いでしょ」
「Ridiculous! (ばかじゃねえの!)」
スーさんは一刀両断の元に切り捨てた。
いきなり目の前が晴れた気分。
そう、彼は馬鹿なのだ。
苗を買って弁償するとかそれ以前の問題。
庭師として致命的なミスを犯した彼に
情状酌量の余地は無い。
それに私は
彼がまた同じ間違いをしでかすと確信していた。
根拠は裏庭の片隅に掃き捨てられていた芝生だ。
ケンは刈り取った芝や葉っぱを
よく植え込みの下や庭の片隅に捨てていた。
見つけるたびに
(なんで庭師の後始末をあたしがやるの)
って不快だった。
「あれ止めてくれませんか、ゴミ袋にちゃんと入れてください」
スーさんがわざわざ電話でクレームした。
ケンも分かったとしおらしく言ったではないか。
なのにまた芝が捨てられている。
色が二層に分かれているところを見ると
ベージュが先週、緑が今週。
私の決意はほぼ固まりつつあった。
ついでに経理の頭を働かす。
時給がXポンド。
週に2時間だからXXポンド。
1ヶ月でXXポンド。
冬の間や雨の時来ないことを考えると年間最低でも500ポンド。
このお金で『本職』の庭師に年に1回垣根剪定に来て貰ったほうがいいのでは?
「僕がやるよ」
スーさんは言うが
あなたの庭仕事の興味は
その日の気分が大いに関係するからなあ。
でも本人がやると言い張るので
(暫定的に)垣根はスーさん担当に。
次に私がスーさんから芝刈り機の使い方を習い、
晴れてケンは不要となった。
「僕と女将の間で今後自分たちで庭の世話をすることに決めました。
今まで3年間ありがとうございました」
スーさんがケンの携帯にメッセージを吹き込みジ・エンド。
『庭師は人の庭に敬意をが払える人でないといけない』
こんな当たり前のことを知るのに
3年も掛かってしまいました。
久々にいろいろ考え込んだ出来事だったもんで
長々と失礼しました。
お帰り前のクリックよろしくお願いします。
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「ほら、みどりの葉っぱがちっこく見えるあそこ。周りに全然雑草無いでしょ」
「Ridiculous! (ばかじゃねえの!)」
スーさんは一刀両断の元に切り捨てた。
いきなり目の前が晴れた気分。
そう、彼は馬鹿なのだ。
苗を買って弁償するとかそれ以前の問題。
庭師として致命的なミスを犯した彼に
情状酌量の余地は無い。
それに私は
彼がまた同じ間違いをしでかすと確信していた。
根拠は裏庭の片隅に掃き捨てられていた芝生だ。
ケンは刈り取った芝や葉っぱを
よく植え込みの下や庭の片隅に捨てていた。
見つけるたびに
(なんで庭師の後始末をあたしがやるの)
って不快だった。
「あれ止めてくれませんか、ゴミ袋にちゃんと入れてください」
スーさんがわざわざ電話でクレームした。
ケンも分かったとしおらしく言ったではないか。
なのにまた芝が捨てられている。
色が二層に分かれているところを見ると
ベージュが先週、緑が今週。
私の決意はほぼ固まりつつあった。
ついでに経理の頭を働かす。
時給がXポンド。
週に2時間だからXXポンド。
1ヶ月でXXポンド。
冬の間や雨の時来ないことを考えると年間最低でも500ポンド。
このお金で『本職』の庭師に年に1回垣根剪定に来て貰ったほうがいいのでは?
「僕がやるよ」
スーさんは言うが
あなたの庭仕事の興味は
その日の気分が大いに関係するからなあ。
でも本人がやると言い張るので
(暫定的に)垣根はスーさん担当に。
次に私がスーさんから芝刈り機の使い方を習い、
晴れてケンは不要となった。
「僕と女将の間で今後自分たちで庭の世話をすることに決めました。
今まで3年間ありがとうございました」
スーさんがケンの携帯にメッセージを吹き込みジ・エンド。
『庭師は人の庭に敬意をが払える人でないといけない』
こんな当たり前のことを知るのに
3年も掛かってしまいました。
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