今日はカレッジでスキルテストを受けてきました。

スキルテストというのは6月の本試験前に受けときゃならない
単位ごとに行われる総まとめの試験で
一説には本試験よりしんどいとか。
本試験受けたこと無いけど全くもって異論無し。

13のタスクで構成された問題を4時間かけて完成させます。

2時間経ったところで一旦ランチタイム。
その後残りの2時間。

なーんだ試験中に休憩取るなら
その時クラスメートと答え合わせ出来るじゃんって普通思うけど、

実際はみんな魂抜け出ちゃって放心状態。

答え合わせとかもうどうでもいい。
とにかく休ませてって感じだった。

「私、ランチタイム中にみんなに聞こうって思って
ほら、分からなかったタスクの番号を手に書いてきたの。
5番。
5番目のタスクなんだけど、、、、
もういいや。
内容なんだったか覚えてない」

がっくり肩を落とすジェニーちゃん。
下まつ毛のアイラインが溶けてパンダ目になってるところを見ると
目をこすって奮闘してた模様。

教室出る時に彼女の机が目に入ったんだけど
ペンが50本くらい散乱してた。
彼女の頭の中が伺えます。

「女将、私どうしても製造間接費の配賦差異のところが分からないの
この場合はover-absorption???」

手書き文字でびっしり埋まった勉強ノートを突きつける
リトアニア人のラーナ。

悪いが今の時点(試験当日だぞ)でその疑問を投げかけるのはやばいんじゃないか。

「製造間接費の部門費配分の問題で蓋代の44000ポンドはどうした?
私は3つに分けてそれぞれの製造部門に分配したんだけど」

5番は諦めたが、それでも踏ん張るジェニー。

「蓋代は直接材料費だから無視したけど」

と私。

「えええええ?なになに意味わかんない」
「わかんない」
「なんで44000ポンドを捨てるのかわかんない」

一斉に反撃するクラスメート。

「水を溜めるタンクの蓋だよ。
その会社の製品が水溜タンクなら直接材料費でしょ」

「えええええ?なになに意味わかんない」
「わかんない」
「なんで44000ポンドを捨てるのかわかんない」

私が合ってると思うんだけど、、、、(経理のみなさんいかが?)

みんなは私の意見なんて耳貸す価値無しって
小気味いいほどシカトしてくれたので
私は答えを教えてはいないと言ってよかろう。

「とにかく差異のところが分からないのよ
何度教科書読んでも分からないの」

まだそこにいたラーナ。

「自分の言葉、ラーナはロシア語だっけ?
ロシア語で書かれた経理の本を読んでみたら?
私日本語の本読んですっきり理解できたこと何度もあったからお勧めだよ」

「・・・・・・・・・」

「家族に送ってもらうとかさ」

「・・・・・・・・・・」

「あれ?」

「お母さんは今ロシアにいる」

「ならいいじゃん、ロシアから送ってもらいなよ」

「ロシア、本の輸出禁止してるね」

「ええええええええええっ」
「ええええええええええっ」

女将と同時に乗り出すインドネシア人のエニーさん。

「ロシアってまだ共産国だっけ?」
「学習本ですら外に出しちゃいけないの?」

「共産ではないけど、、、、、駄目ね」

試験の合間の休憩時間がなんだか重たい空気に。

「と、ところでエニーさん、インドネシアっていったらナ、ナシゴレンだよね」

「う、うん。インドネシア人は朝ナシゴレン、昼ナシゴレン、夜もナシゴレンだよ」

「日本人の白米みたく三度食べても飽きないってか、ははは」

お寒いながらなんとかカジュアルな話題に持っていったところでタイムアップ。

テーブルに広げていたランチを無言で片付け
まるで牢屋に連れて行かれる囚人のような足並みで
我々は再び試験会場に向かったのでありました。


※今見たら前記事で「もう試験のことは書かない!」なんて抜かしてましたね。
  このブログ、寝たら忘れるがモットーです。

 
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