この前ジムで、バレンシアガのバッグにバレンシアガの財布を使っている女性に遭遇しました。

バレンシアガ。
例の高級人気ブランドです。

女将の住む地域って高級車は良く見るけど、高級ファッションアイテムを身に着けている人って非常に珍しいのね。
だからこれにはびっくり。その日の夕食の話題に登った位です。

女将の前の職場の女性陣なんて「バレンシアガ?新しいサッカー選手?」なレベルだったし、金持ち連中はっていうと、田舎志向の金持ちって「カントリーな自分」を求めるから、泥だらけの長靴とバーバー(日本じゃ”バブアー”かも)のオイルコート来てオーガニック野菜作ったり、自宅で飼う馬乗ったりしてる人達がほとんど。

特に平日はロンドンで暮らして、週末だけ田舎の別荘で過ごす人ほど、その傾向が強い。

だから彼ら、見た目はすごく質素です。

でも「金持ち&洗練」臭がプンプンしてるんで、女将は瞬時に嗅ぎ分けるけど。

女性は一概にスタイルがいいし、髪の毛を無造作に束ねてスッピンでも、普段の手入れがいいからベッピンさん。
髪にメッシュの赤を入れたりしないし、ステンドグラスみたいなタトゥーを彫り込んでもいない。

男性もサッカーのユニフォームなど着ず、高そうなセーターを無造作に着て、枯れ草や泥がついてもお構いなし。
体つきもがっしりしていて、自信あり気に通る声で話すところなんて、人を使い慣れてる人(=会社経営者など)って感じがする。

女将は普段こういう金持ちに見慣れているから、このバレンシアガ女性に俄然興味を持ってしまい、

うふ。

尾行してしまいました。

それだと語弊があるな。

彼女と彼女の旦那さんと偶然同じタイミングでジムを出たんですよ。

だいたい平日の昼間に妻同伴でジムに来ている旦那もちょっと普通じゃない。

どんな車に乗ってるか気になりません?

女将を含め普通のジムメンバーは「自宅からジャージ」が基本なんで、みんなほぼ手ぶら、もしくはスーパーのショッピングバッグとか。
その中に燦然と輝くバレンシアガですもん。

女将の鼻がマネーの匂いを嗅ぎつけていたと言っても過言じゃありません。

足早に自分の車に乗り込むと、女将は張り込みを開始しました。

待つこと10分。(恐らく女将人生において最も無駄な10分)

ブブーーーッ。
ベタなエンジン音させて車が出てきましたよ。

出たー。

ベントリー!!!
-英国発- 週刊!女将タイムス
(ステイタス車の中のステイタス車。スーさんを含め死ぬまでに持ちたい、万一持てたら棺桶にまで持ち込みたいと切望される全イギリス人男性憧れの夢の超高級車。女将にはゴキブリにしか見えません)

し・か・も、

ナンバープレートは3桁!!

説明しよう。

イギリスのナンバープレートは数字とアルファベットで構成されているんだけど、
それゆえに色んな文字が出来上がるんです。

例えば「SEVEN11」とか、、、。変な例えですみません。「NHK」も見たことあるな。

そういうプレートはカーキチの間で高値で取引されます。
「LOVE」とか「NO1」とか「SUPER」とかめちゃくちゃ高いはず。

配列の妙で単語になったプレートが高値で取引されると共に、
同じく高値で取引されるのが、桁の少ないプレート。

桁が少なければ少ないほどお高くなります。
普通8桁のナンバーがどうなったら3桁になるのか良く分かりませんけど。

イギリス人のそのほとんどがカーキチであることを考えると、そのマーケットの規模と動くお金の額も容易に想像できるはず。

プレートが特別なものだと、そのクラス度は2倍どころか2乗になるのです。

だからベントリー+3桁ナンバー=かなりのお金持ち

このような図式が成り立ちます。

自分の勘に狂いは無かった。
一人大きくうなづいた女将は車のエンジンにキーを差し込みました。

彼女にとってバレンシアガなんて、スーパーのショッピングバッグ程度。
大根でもネギでも大いに突っ込んでくれたまえ。

以上、日本じゃバレンシアガなんて巷に溢れているけど、
ここだと探偵ごっこにまで発展するって話でした。



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