(※いささか微妙な写真満載のため、お食事中の方はご遠慮下さい。また今回はいつにも増して長い内容であること、あらかじめご了承下さい)
今日は、前回の記事に引き続きStoke-on-Trent情報をお届けします。
女将とスーさんは普段、美術&博物館といった類に全く興味を示さない非アカデミックな夫婦なんですが、今回に限って
「行く!絶対に行きたい!行くんだったら行くんだかんね!」
あとで激しく後悔するとも知らず、友人にせがんでとある博物館に連れて行ってもらいました。
Gladstone Pottery Museum
Stoke-on-Trentが「陶器の町」だってのは、you達、前の記事で学習したよね。(←誰?)
このミュージアムはもともと陶器工場だった敷地を使って、陶器産業の歴史や製造過程などを分かりやすく説明してくれる、ナイスでイカシたとこなんだ。(だから誰?)
女将、学生時代に陶芸サークルに入っていたんで、2年ほどロクロ経験があるんです。
それでまあ、「イギリスの陶芸ってのはどんなもんよ」と興味が沸いたわけ。
もう1つ女将の興味を引いたものがここにはあるんだけど、それは後ほど述べることにします。
敷地に一歩足を踏み入れた途端、まるでウェスタン村みたいな雰囲気で(行った事ないけど)、もうそれだけでワクワクしちゃうんですが、展示自体もかなりの懲り方。すごく楽しませてもらいました。
女将が驚嘆したのは、多くの労力と、日数と、熟練の技と、加えて燃料が石炭のため、肺病のリスクを負いながらも熱した釜が、実際には総熱量の2%しか作品を焼くのに使われていなかったって事。
無駄にも程が。
お約束って感じで「陶芸コーナー」もあって、3ポンド払ったら、ろくろ体験が出来ます。
それを見た途端、
「ほら女将やんなよ!(大爆笑)好きじゃん陶芸。ほら、やーれーよー、やーれーよー」
大きなおなかを押さえてゲラゲラ笑いながら、スーさんが女将をあおります。
「・・・・・・・・・・・・・・・・
」
女将この手の強要って、ほんっと我慢ならないのね。
つーか、自分がやれ。
押し問答の末、二人揃ってロクロに向かうことにしました。
作品No.1 スー氏作 タイトル『エッグカップ(ダチョウの卵用)』
作者のおなかと全く同じカーブを描いていますね。
女将の怨念が手の平に伝わったのでしょう。
作品No.2 女将作 タイトル『一輪挿し ~だってすっごいブランクなわけ』
一輪どころか、軽く十輪はいけそう、ってやめて!
言い訳させてもらうと、ロクロの回転が日本と逆だったんです。調子狂っちゃったみたい。
作業終了後、わざわざ箱に入れてお土産としてくれましたが、どうすればいいのでしょう。
どうしても花を生けたいというのならば、近所の釜場に持って行って、焼くより他無さそうです。
エッグカップの方は、卵の殻と一緒に作品も砕きさえしなければ、なんとか使えるかもしれません。
でも砕ける瞬間を見てみたい気もします。
そんなこんなで、楽しく順路を巡った女将達。お待ちかね、ついに最後のブース、ええ、
真打の登場です!!!
みなさんはもちろん、「陶器は食器だけではない」ってこと、ご存知ですよね。
そう、あなたが日に一度はおしりの下に敷く、「例のブツ」もこれまた陶器で出来ているのです。
「これはガンダム
の足のパーツですか?」
、、、、、、え?そうよ皆の衆、これは、、、これは、、、、
ザ・便器!!!
ガンダム足に見えるものは「便器の型」です。
型をバラして粘土をはさみ、元の形に組み立てると便器が一丁あがります。
このブースでは、水洗トイレの進化の過程を、頼んでもいないのに徹底的に叩き込んでくれます。
例えばこれは「史上初」の水洗トイレ。王族仕様。
王様マントがわざとらしく掛けられていますが
所詮便器は便器。
出すものに階級関係無し。
発明者の苦労が偲ばれる「水洗」トイレ
バケツ、、、
こちらも一応、水洗トイレ。
ちょうど右手があたる部分に、小さなハンドルがありますね。
あれをシュコシュコして流したみたいです。
スーツできめた紳士が、すっごい速さでハンドルを上下している様をご想像下さい。
これでもまだ掲載に足る便器を選んだので、「食欲が減退した!」なんてクレームは勘弁してね。
さてここで、
「なんだよ、女将のやつ、散々ひっぱっといてこの程度?ショボ過ぎっす」
そんなことを口にする輩がいるかもしれません。
(かーーーつ)!!
あのね、たかが、たかが便器展示ぐらい、どーってこと無いわけ女将も。
クボミ部分にブツが潜んでるならまだしも、所詮展示物ですから。
「日本の博物館じゃNGだろ」的なものもいくつかありましたが、それでもまだダイジョブ。
この博物館のメイン中のメイン、それは便器展示コーナーの前に設置されています。
みなさん、気づいてます?上に載せた便器写真のそのどれもが、微妙にブレていることを。
実は女将、この時ものすごい体調不良に見舞われ、震える手で写真を撮っていました。
ろくろを回していた時は元気ハツラツだった女将に、一体何が起こったのか?
みなさん思い出してみてください。日本は今でこそウォシュレットだ、便座温め機能だ、自動フラッシュ装置だってハイテク機能をこれでもかと見せ付けていますが、ほんの数十年前まで汲み取り、通称「ボットン」。
洋式トイレだって、最初から水洗だったわけではありません。
必要は発明の母、といいます。
水洗トイレが発明されたのは、どうしても必要だったから。
トイレ環境を改善せざるを得なかったから。
トイレブースのトップバッターを飾るのが、「水洗トイレ発明前コーナー」であると書けば、察しの良い方は「うっ」と来るはず。
そう。そこにはリアルに再現された当時の居住空間があなたをお待ちしています。
薄汚れて暗い路地、割れた窓ガラスに詰め込まれた布切れ、狭くて汚い台所、そして、、、公衆トイレ。
あなたはこの路地を歩いて進まなければなりません。
、、、、、ああオゾマシイ。女将が言えるのは『垂れ流し状態』ってことだけ。
ハイテクトイレに慣れたあなたなら、一歩足を踏み入れただけで
「ロープ!だ、誰かタオルを!タオルを投げてちょうだ、、、お、おねがひ、、、、、」
薄まる意識の中で助けを求めることでしょう。
なのに、そんなあなたをせせら笑うかのごとく、
臭い
までバッチリ再現。
何をどうブレンドして作り上げたのやら。
女将、無意識のうちに2本の指、つまり右人差し指を右の鼻の穴、右中指を左の鼻の穴につっこんでいました。人目なんてかまっちゃいられない。
「はひこへ?(何これ?) くっはーーーーーーー!(くっさー)」
はぷはぷ息継ぎしながら、先に進もうともがく女将。
さっさと逃げ出したいのに、展示物のあまりの強烈さに足がすくんでしまう。
これは実際に訪れた人としか分け合えない貴重な体験でしょう。
言えるのは、
「水洗トイレってすばらしい!!!!
」
実は今でも時折あの悪臭が蘇る女将。
いくら強烈な臭いとはいえ、所詮は展示用。実際はあの100倍でもきかないはずです。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
「水洗トイレってすばらしい!!!!
」
本当、いろんな意味で一皮向けます。
最後に、
街角を無事通り抜けた女将がまず目にした光景をみなさんにお伝えして、この記事を締めくくることにします。
「おら、これでも浴びな!!!」
ぎゃああああっ!ドサリ(←失神)
ここまで読んでくださってありがとうございます。書いた私も疲れました。
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今日は、前回の記事に引き続きStoke-on-Trent情報をお届けします。
女将とスーさんは普段、美術&博物館といった類に全く興味を示さない非アカデミックな夫婦なんですが、今回に限って
「行く!絶対に行きたい!行くんだったら行くんだかんね!」
あとで激しく後悔するとも知らず、友人にせがんでとある博物館に連れて行ってもらいました。
Gladstone Pottery Museum
Stoke-on-Trentが「陶器の町」だってのは、you達、前の記事で学習したよね。(←誰?)
このミュージアムはもともと陶器工場だった敷地を使って、陶器産業の歴史や製造過程などを分かりやすく説明してくれる、ナイスでイカシたとこなんだ。(だから誰?)
女将、学生時代に陶芸サークルに入っていたんで、2年ほどロクロ経験があるんです。
それでまあ、「イギリスの陶芸ってのはどんなもんよ」と興味が沸いたわけ。
もう1つ女将の興味を引いたものがここにはあるんだけど、それは後ほど述べることにします。
敷地に一歩足を踏み入れた途端、まるでウェスタン村みたいな雰囲気で(行った事ないけど)、もうそれだけでワクワクしちゃうんですが、展示自体もかなりの懲り方。すごく楽しませてもらいました。
女将が驚嘆したのは、多くの労力と、日数と、熟練の技と、加えて燃料が石炭のため、肺病のリスクを負いながらも熱した釜が、実際には総熱量の2%しか作品を焼くのに使われていなかったって事。
無駄にも程が。
お約束って感じで「陶芸コーナー」もあって、3ポンド払ったら、ろくろ体験が出来ます。
それを見た途端、
「ほら女将やんなよ!(大爆笑)好きじゃん陶芸。ほら、やーれーよー、やーれーよー」
大きなおなかを押さえてゲラゲラ笑いながら、スーさんが女将をあおります。
「・・・・・・・・・・・・・・・・

女将この手の強要って、ほんっと我慢ならないのね。
つーか、自分がやれ。
押し問答の末、二人揃ってロクロに向かうことにしました。
作品No.1 スー氏作 タイトル『エッグカップ(ダチョウの卵用)』
作者のおなかと全く同じカーブを描いていますね。
女将の怨念が手の平に伝わったのでしょう。
作品No.2 女将作 タイトル『一輪挿し ~だってすっごいブランクなわけ』
一輪どころか、軽く十輪はいけそう、ってやめて!
言い訳させてもらうと、ロクロの回転が日本と逆だったんです。調子狂っちゃったみたい。
作業終了後、わざわざ箱に入れてお土産としてくれましたが、どうすればいいのでしょう。
どうしても花を生けたいというのならば、近所の釜場に持って行って、焼くより他無さそうです。
エッグカップの方は、卵の殻と一緒に作品も砕きさえしなければ、なんとか使えるかもしれません。
でも砕ける瞬間を見てみたい気もします。
そんなこんなで、楽しく順路を巡った女将達。お待ちかね、ついに最後のブース、ええ、
真打の登場です!!!
みなさんはもちろん、「陶器は食器だけではない」ってこと、ご存知ですよね。
そう、あなたが日に一度はおしりの下に敷く、「例のブツ」もこれまた陶器で出来ているのです。
「これはガンダム

、、、、、、え?そうよ皆の衆、これは、、、これは、、、、
ザ・便器!!!



ガンダム足に見えるものは「便器の型」です。
型をバラして粘土をはさみ、元の形に組み立てると便器が一丁あがります。
このブースでは、水洗トイレの進化の過程を、頼んでもいないのに徹底的に叩き込んでくれます。
例えばこれは「史上初」の水洗トイレ。王族仕様。
王様マントがわざとらしく掛けられていますが
所詮便器は便器。
出すものに階級関係無し。
発明者の苦労が偲ばれる「水洗」トイレ
バケツ、、、
こちらも一応、水洗トイレ。
ちょうど右手があたる部分に、小さなハンドルがありますね。
あれをシュコシュコして流したみたいです。
スーツできめた紳士が、すっごい速さでハンドルを上下している様をご想像下さい。
これでもまだ掲載に足る便器を選んだので、「食欲が減退した!」なんてクレームは勘弁してね。
さてここで、
「なんだよ、女将のやつ、散々ひっぱっといてこの程度?ショボ過ぎっす」
そんなことを口にする輩がいるかもしれません。

あのね、たかが、たかが便器展示ぐらい、どーってこと無いわけ女将も。
クボミ部分にブツが潜んでるならまだしも、所詮展示物ですから。
「日本の博物館じゃNGだろ」的なものもいくつかありましたが、それでもまだダイジョブ。
この博物館のメイン中のメイン、それは便器展示コーナーの前に設置されています。
みなさん、気づいてます?上に載せた便器写真のそのどれもが、微妙にブレていることを。
実は女将、この時ものすごい体調不良に見舞われ、震える手で写真を撮っていました。
ろくろを回していた時は元気ハツラツだった女将に、一体何が起こったのか?
みなさん思い出してみてください。日本は今でこそウォシュレットだ、便座温め機能だ、自動フラッシュ装置だってハイテク機能をこれでもかと見せ付けていますが、ほんの数十年前まで汲み取り、通称「ボットン」。
洋式トイレだって、最初から水洗だったわけではありません。
必要は発明の母、といいます。
水洗トイレが発明されたのは、どうしても必要だったから。
トイレ環境を改善せざるを得なかったから。
トイレブースのトップバッターを飾るのが、「水洗トイレ発明前コーナー」であると書けば、察しの良い方は「うっ」と来るはず。
そう。そこにはリアルに再現された当時の居住空間があなたをお待ちしています。
薄汚れて暗い路地、割れた窓ガラスに詰め込まれた布切れ、狭くて汚い台所、そして、、、公衆トイレ。
あなたはこの路地を歩いて進まなければなりません。
、、、、、ああオゾマシイ。女将が言えるのは『垂れ流し状態』ってことだけ。
ハイテクトイレに慣れたあなたなら、一歩足を踏み入れただけで
「ロープ!だ、誰かタオルを!タオルを投げてちょうだ、、、お、おねがひ、、、、、」
薄まる意識の中で助けを求めることでしょう。
なのに、そんなあなたをせせら笑うかのごとく、
臭い

何をどうブレンドして作り上げたのやら。
女将、無意識のうちに2本の指、つまり右人差し指を右の鼻の穴、右中指を左の鼻の穴につっこんでいました。人目なんてかまっちゃいられない。
「はひこへ?(何これ?) くっはーーーーーーー!(くっさー)」
はぷはぷ息継ぎしながら、先に進もうともがく女将。
さっさと逃げ出したいのに、展示物のあまりの強烈さに足がすくんでしまう。
これは実際に訪れた人としか分け合えない貴重な体験でしょう。
言えるのは、
「水洗トイレってすばらしい!!!!

実は今でも時折あの悪臭が蘇る女将。
いくら強烈な臭いとはいえ、所詮は展示用。実際はあの100倍でもきかないはずです。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
「水洗トイレってすばらしい!!!!

本当、いろんな意味で一皮向けます。
最後に、
街角を無事通り抜けた女将がまず目にした光景をみなさんにお伝えして、この記事を締めくくることにします。
「おら、これでも浴びな!!!」
ぎゃああああっ!ドサリ(←失神)
ここまで読んでくださってありがとうございます。書いた私も疲れました。

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