昨日の出来事であります。
朝の優雅なコーヒータイムを楽しんだ女将は、着替えをしに2階の寝室に上がりました。
今思えば、虫の知らせってやつだったんですね。
何の気なしに、ふと寝室の窓から庭に目をやったんです。
そこで女将が目にしたものは、、、、、
お隣リチャード宅の大きな庭木によじ登っているチャ(猫)と、木の根元部分で、神妙な顔をしてスフィンクス座りをするヤム(猫)でした。見方によっては、柿の実を盗もうとするチャと、見張り役を買って出たヤムにも。(柿の木じゃないけど)
なーんかおかしい。
「自分大好き」なヤムが、チャの行動に神経を尖らすなんて。
心無しか、目を細めて鎮座するヤムの顔は、苦悩にあえいでいるようにも見えます。
とりあえず近くに行って確かめるか。
くるりと回れ右をして1階に戻り、裏口から庭に出た女将に、ヤムが息せき切って駆け寄ってきました。
「て、てえへんだ!てえへんだ!!!」
「なんだい、うっかりヤム兵衛、何がお前さんをそこまで慌てさせてんだい」
「チャの兄貴が、チャの兄貴が大変なんでさぁ!」
ヤムの肉球が指したのは、木の上で四足を踏ん張ってこちらを見つめるチャの姿でありました。
普段から猫にしては垂れ目のチャ、今ではガチャピン並に垂れまくっています。
もしや、あなた、降りられなくなってます?
行けるギリギリのところまで駆け寄ってみると、予感的中!めちゃくちゃ困っています。
単純に来た道を戻れば済むはずなのに、どこをどうやって来たのか、近くに足場になるような枝が見当たりません。下手に呼んで焦らせてもまずいし、登ってレスキューするにも、女将はパジャマ、そうパジャマのままだったYO!
女将のいでたち(上から)
100均のヘアバンド
めがね
スッピン起き抜けの顔
パーカー
老夫婦宅の居間の壁紙のような、微妙な色で微妙なデザインのパジャマズボン
はだし
に、サンダル
こっそり家の中に目をやると、朝食準備に忙しいリチャードの姿が。
幸か不幸か、まだこちらの惨事(女将のいでたちも含める)に気づいていない様子です。
さっさとズラかるべ
っとその前にチャだ。
唐突にボリュームダウンした声でチャを呼ぶ女将と、女将の足元をグルグル不安げに走り回るヤム。(いつかバターになりますぜ)
10分経過。途方に暮れたチャの泣き声も逼迫したものになりつつあります。
しょうがない、お隣の手を煩わせるか。
寝室に戻り、壁紙ズボンをジーパンに履き替えると、女将はリチャード宅に向かいました。
「コンニチハー」
いつも笑顔のリチャードの、いつもながらのとんちんかんな挨拶。
言い忘れましたが、今は朝の9時でございます。
彼、どうも日本語の挨拶は朝「こんにちは」昼「おはようございます」だと思っているフシがあり、今まで何度か間違いを指摘したにもかかわらず、改善の一途を辿っていません。まあ、日本語で話しかけてくれるだけありがたい存在なんですけど。
「うちの猫が、お宅の木に登ったまま降りられなくなっていまして」
「え?さっき木から駆け降りて、女将んちにダッシュしていくのを見たよ」
「うぞ!」
それ、女将が一番避けたかったパターンなんですけど!!!
洗顔もまだの素顔を晒すリスクを冒してるんだから、チャーさん、木の上で踏ん張っててくれよー!
女将の心の動揺が向こうには疑いの目に映ったのか、「念の為確認してみる?」と家に招き入れるリチャード。
「モーニン!女将」
リチャードの奥さんが笑顔で挨拶してきます。女将のスッピンめがねを見た人、1人追加です。
食堂を抜けて、庭先まで出る女将。
「どう?もういないでしょ?」
目撃したんなら、いなくて当たり前じゃん、そう思いながらも「ええ、ええ、いません、いません」ガクガク首を振ってうなづく女将でありました。
肩を落として家に戻った女将に、「にゃあ」。まるで何事も無かったかのように、擦り寄ってくるチャ。
女将のスッピンめがね公開程度で済んだんだ、ここは無事だったことを喜ぼうと思います。
嘘。実は一夜明けてもまだちょっとクヨクヨしている。
そんな女将のただ今のいでたちは、上に述べたものと寸分の違いもありません。
とりあえず顔を洗うことにします。
イギリス情報ランキング←携帯はこちらから

朝の優雅なコーヒータイムを楽しんだ女将は、着替えをしに2階の寝室に上がりました。
今思えば、虫の知らせってやつだったんですね。
何の気なしに、ふと寝室の窓から庭に目をやったんです。
そこで女将が目にしたものは、、、、、
お隣リチャード宅の大きな庭木によじ登っているチャ(猫)と、木の根元部分で、神妙な顔をしてスフィンクス座りをするヤム(猫)でした。見方によっては、柿の実を盗もうとするチャと、見張り役を買って出たヤムにも。(柿の木じゃないけど)
なーんかおかしい。
「自分大好き」なヤムが、チャの行動に神経を尖らすなんて。
心無しか、目を細めて鎮座するヤムの顔は、苦悩にあえいでいるようにも見えます。
とりあえず近くに行って確かめるか。
くるりと回れ右をして1階に戻り、裏口から庭に出た女将に、ヤムが息せき切って駆け寄ってきました。
「て、てえへんだ!てえへんだ!!!」
「なんだい、うっかりヤム兵衛、何がお前さんをそこまで慌てさせてんだい」
「チャの兄貴が、チャの兄貴が大変なんでさぁ!」
ヤムの肉球が指したのは、木の上で四足を踏ん張ってこちらを見つめるチャの姿でありました。
普段から猫にしては垂れ目のチャ、今ではガチャピン並に垂れまくっています。
もしや、あなた、降りられなくなってます?
行けるギリギリのところまで駆け寄ってみると、予感的中!めちゃくちゃ困っています。
単純に来た道を戻れば済むはずなのに、どこをどうやって来たのか、近くに足場になるような枝が見当たりません。下手に呼んで焦らせてもまずいし、登ってレスキューするにも、女将はパジャマ、そうパジャマのままだったYO!
女将のいでたち(上から)
100均のヘアバンド
めがね
スッピン起き抜けの顔
パーカー
老夫婦宅の居間の壁紙のような、微妙な色で微妙なデザインのパジャマズボン
はだし
に、サンダル
こっそり家の中に目をやると、朝食準備に忙しいリチャードの姿が。
幸か不幸か、まだこちらの惨事(女将のいでたちも含める)に気づいていない様子です。
さっさとズラかるべ
っとその前にチャだ。
唐突にボリュームダウンした声でチャを呼ぶ女将と、女将の足元をグルグル不安げに走り回るヤム。(いつかバターになりますぜ)
10分経過。途方に暮れたチャの泣き声も逼迫したものになりつつあります。
しょうがない、お隣の手を煩わせるか。
寝室に戻り、壁紙ズボンをジーパンに履き替えると、女将はリチャード宅に向かいました。
「コンニチハー」
いつも笑顔のリチャードの、いつもながらのとんちんかんな挨拶。
言い忘れましたが、今は朝の9時でございます。
彼、どうも日本語の挨拶は朝「こんにちは」昼「おはようございます」だと思っているフシがあり、今まで何度か間違いを指摘したにもかかわらず、改善の一途を辿っていません。まあ、日本語で話しかけてくれるだけありがたい存在なんですけど。
「うちの猫が、お宅の木に登ったまま降りられなくなっていまして」
「え?さっき木から駆け降りて、女将んちにダッシュしていくのを見たよ」
「うぞ!」
それ、女将が一番避けたかったパターンなんですけど!!!
洗顔もまだの素顔を晒すリスクを冒してるんだから、チャーさん、木の上で踏ん張っててくれよー!
女将の心の動揺が向こうには疑いの目に映ったのか、「念の為確認してみる?」と家に招き入れるリチャード。
「モーニン!女将」
リチャードの奥さんが笑顔で挨拶してきます。女将のスッピンめがねを見た人、1人追加です。
食堂を抜けて、庭先まで出る女将。
「どう?もういないでしょ?」
目撃したんなら、いなくて当たり前じゃん、そう思いながらも「ええ、ええ、いません、いません」ガクガク首を振ってうなづく女将でありました。
肩を落として家に戻った女将に、「にゃあ」。まるで何事も無かったかのように、擦り寄ってくるチャ。
女将のスッピンめがね公開程度で済んだんだ、ここは無事だったことを喜ぼうと思います。
嘘。実は一夜明けてもまだちょっとクヨクヨしている。
そんな女将のただ今のいでたちは、上に述べたものと寸分の違いもありません。
とりあえず顔を洗うことにします。

イギリス情報ランキング←携帯はこちらから
