こんばんは満月

修理に出していた時計を取りにロンドンまで行ってきた女将です。

ある特定の日にちだけ、12時を過ぎると2日進むという、ちょっと怪奇的な現象のせいです。

「うーん、僕はロレックス専門に修理して30年になるけど、このケースは2回目だね」

女将時計、そんな言葉を頂戴しました。でもちゃんとロレックスの『修理マニュアル』にこのケースがちっこく載っているらしく、堂々たる公認レア・エラー

なんかすごくない?(←馬鹿)

もし万が一ebayで売るような自体が発生したら、『レアなトラブル持ち』を売りにしようと思います。稀なケースなのに歯車を1つ追加して修理完了でした。複雑なんだかシンプルなんだか。

さて今日の本題。

タイトル通りです。

この3月、さらに詳しく言うと3日を境にして女将のイギリス生活も5年目に突入しました。クラッカー

こんなに長くいると思っていなかった。

これが正直な感想です。当初はせいぜい3年、いや1年でもOKな位でしたから。もともとこっちで再就職したのが渡英の理由ですからね。スーさんとの熱愛の末はるばる!ではないのです。(詳しくは『イギリス移住の経緯』 をご覧ください)

実際のところ、この4年間は日本での生活の10年に相当するくらい濃厚なもので、本当いい経験させてもらっています!(号泣)

大体しょっぱなから暗雲がたちこめていたんです、女将の場合。

成田からヒースローに到着して、その晩は日本人の上司宅に宿泊。翌日から仕事開始です。

「まあ、初日だし挨拶程度だと思うから、気楽にね」
「がってん!」

時差ボケ、プラスむくみでカリカリ梅のようなまぶたの女将、初めが肝心だとばかりにケバ立った顔にお粉をはたき、笑顔で初出社です。

なのに、そんな顔面粉吹き芋の女将に、同僚の1人がニコリともせず分厚いフォルダーを投げ出して言いました。

「これがシステムマニュアルが入ったフォルダーね。詳しい説明はXXXがやってくれるんで、明日ベルギーに飛んで。そのままロッテルダムにも行って。とりあえず今日はみっちりマニュアル読んでおいたほうがいいわよ。」

「・・・・・・・・・・・。(声にならず)」

今日は適当に挨拶、あとはパブで乾杯じゃ、、、、

「これ飛行機とホテルのチケット。じゃ、来週またここで」

ひでぇとこに来たもんだと思いました。

女将の前任者はすでに退職していたので、女将の仕事を把握しているのは、欧州の別オフィスのベルギー人だけ。肝心な女将の直属のイギリス人ボスは、、、ああ、聞かないで。だっふんだ
『大陸の人間の方が優秀(かも)』」という刷り込みはそこから始まりました。

なぜかケニア人と一緒にマニュアル研修を受けた時差ボケ女将は、

「ベルギー初めてでしょ?もし良かったら晩御飯でも食べに行こうか?」

との心優しいベルギー人上司からの誘いも力無く断り、なんと夕方6時から次の日の朝6時まで、ぶっ通しで寝たのでした。

抜け殻状態でイギリスに戻ったら、今度はイギリス人に混じって、朝から晩までみっちり2日間の研修が待ち構えていました。内容は『シニアマネージメントとしての世渡り術(確かそんな感じ)』

当時女将は喫煙者でしたが、休憩時に肺まで深々と吸い込んだマイルドセブン・スーパーライトの味が忘れられません。

分からない単語は、いつでも遠慮なく聞いてよ」

不幸にも女将と同じグループに割り当てられたメンバー達が、励ましてくれました。

「俺ならまず出来ないねー。入国直後のマネージメント研修。しかも外国語」

よく分かってんじゃん。
実際、研修より他に学ぶべきことが女将には山積みでした。例えば隣の席の人の名前とか。

そんな感じに、濃縮されてドロンドロンになった、まるでぬかるみの様な月日を過ごしたのは確かなので、これからはもうちょっとさらっと、日本にいた時のような濃度で(?)行きたいな。カルピスの素じゃなくて、水と混じった「飲める状態のカルピス」。意味不明かも。

ついでと言ってはあれですが、ブログもいつのまにやら開設1周年を迎えていました。

ここまで続けられたのは、1も2もなく女将ブログに訪れてくれる皆さんのお・か・げ。
本当感謝しています!!

女将の友人家族もこれ読んでいるんですが、『ブログであんたの日常生活分かるから』ってメール数が減少したのは予想外でしたが。

これからも邁進してく所存ですので、「(少し愛して)、ながーく愛してラブラブ


女将 xxxキスマーク



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