ハロウィーンが無事終わり、ほっと胸を撫で下ろしている女将です。結果はもちろん女将大勝!!ひょっとしたら玄関ドアを叩いた子供が居たかもしれませんが、夜はずっと久保田聴いてたし。かぼそいドアノックがソウルフルでパワフルな久保田シャウトを突破できたとは思えません。

昨日のドライブ中も玄関先に飾られた沢山のかぼちゃランタンハロウィンを見ました。

あれって作った人のスキルが如実に出ますね。

迷い無いナイフ使いのものは、かぼちゃの目にも大沢樹生のような目力があります。一方『作 アル中』って感じの、もうボロッボロの奴とか。目も鼻も一緒くたですわ。思わず「指大丈夫ですか?」ってメモを残したくなります。

そんなこんなで祭りが開けた今、実は女将が心配している人が1人います。

我が家の近所に卵を売る農家があるのですが、先週、つまりハロウィーン前にそこに卵を買いにいった時のことです。卵はいつも軒先の棚に売られているのですが、その日は売り切れらしく、1つも残っていませんでした。

「しょうがない、帰りますか」

車のエンジンを掛けた時です。玄関ドアをガラリと開けて、はだかの大将(もしくはたまのドラム)にそっくりなおじさんがドカドカとこっちに駆け寄ってきました。

「な、何しにやってきた?」
「何しにって卵買いに来たんだけど、今日はもう売り切れ?」
「ふがっ!卵は今朝12個産んだんだけど、無いならもう売り切れだぁ」
「あそ」
「それよりカボチャはいらねえが??」
「いらないよ」
「そんなこと言わねぇでよぉ」

大将が指差す方を見ると、芝生の上に転がる大小さまざまのオレンジのカボチャ、カボチャ、カボチャ!
ゆうに300はあったかと。

カボチャはサイズ別に分けられ、その山一つ一つに、値段と、客への擦り寄りが垣間見えるかわいいカボチャの絵が書かれたダンボールの破片が置かれていました。

「かぼちゃ、、、買ってくれねいが?」

なおもしつこくセールスを続ける大将の肩越しには、育ったまま畑に放置されている大量のカボチャ。その背後には、女将の本来の目的である、卵を産むべきニワトリ達が駆け回っていました。

「カボチャじゃなくて卵が欲しいんだけど」
「そう・・・・。」

がっくりと肩を落として大将は家の中に入っていきました。

今年の夏は日照不足、余り育ちが良かったとは思えず、そうなるとあれは豊作というよりは苗を植えすぎたとしか思えません。欲張っちゃったんでしょうか。ただでさえ辺鄙な場所にあるのに、どうやってあれだけのカボチャを裁き切れるのか。しかもハロウィーンはもう終わった。

我が家にも1つオレンジのカボチャがあるので今晩ポタージュにしようと思っています。クミンシードと合うと思うのですがさて結果はいかに。美味しかったら大将にレシピあげて、ファーマーズマーケットで売り出すことを提案しようかと思います。


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